武藤敬司の引退試合に3万人超 ABEMA PPV、プロレス史上最高記録
ABEMAが2月21日に独占生配信した武藤敬司さんの引退試合が、「ABEMA PPV ONLINE LIVE」におけるプロレス興行での最高券売数を記録。
サイバーエージェントが運営する動画配信サービス「ABEMA」は、2月21日に独占生配信した武藤敬司さんの引退試合が、「ABEMA PPV ONLINE LIVE」におけるプロレス興行での最高券売数を記録したと発表した。プロレスリング・ノアの発表によれば、会場には3万96人を動員したという。ABEMAが展開してきた無料と有料を組み合わせた放送形態は、新たなプロレスビジネスの枠組みを作ったといえそうだ。
武藤敬司さんの引退試合は、38年4カ月の現役生活に幕を下ろす花道にふさわしい場所として、東京ドームで開催。武藤さんのラストマッチは、“制御不明なカリスマ”こと内藤哲也選手との攻防戦や、かつて闘魂三銃士として共にプロレスの一時代を築いた蝶野正洋氏とのサプライズ引退試合が注目を集めた。
Twitterでは、「#MutoFinal」が日本トレンドのみならず世界トレンドで1位にランクイン。その他、武藤さんを象徴する「武藤敬司」「プロレスLOVE」「ムーンサルト」など単語や、武藤蝶野戦が反映された「武藤蝶野」「闘魂三銃士」など、合計17個ものキーワードがランクインしている。
ABEMA格闘チャンネルの北野雄司エグゼクティブプロデューサーは、同大会が日本中で話題となり、プロレスファンだけでなくプロレスに興味を持たない人の心まで掴んだ理由を分析する。
「武藤敬司さんの引退大会までの道のりは全て無料で生中継し、引退大会を『ABEMA PPV』にて配信するという無料と有料の組み合わせはABEMAならではの放送形態です。武藤敬司さんのように稼げるプロレスラーを育て、選手へ還元できるビジネスモデルをつくっていければ幸いです」
ABEMAは今後も、自社ならではの放送形態を展開し、格闘技の魅力を伝え、広げていく。
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