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くら寿司、迷惑行為を防ぐ新システム導入 「異常検知」→「客に声掛け」をどう実現するのか:全店舗で運用開始(1/2 ページ)
くら寿司は3月2日から、迷惑行為を防ぐ「新AIカメラシステム」を全店舗に導入する。どういった仕組みで異常を検知するのか。
大手回転すしチェーン「くら寿司」を運営するくら寿司は3月2日、回転レーンにおける迷惑行為を防ぐ「新AIカメラシステム」を全店舗に導入すると発表した。どういった仕組みなのか。
各座席のレーンには、すし皿をカウントする「AIカメラ」が設置されている。客がどの商品を取ったのかを認識し、会計時に反映するためだ。また、くら寿司では空気中のウイルスやほこりからすしを守るために、2011年から「抗菌寿司カバー」を導入している。AIカメラはこのカバーを外してすしを取り出す行為を検知する目的で設置されており、迷惑行為には対応していなかった。
新システムにより、カバーの不審な開閉を検知できるようにした。
もし、不審行為があった場合は本部でアラートが鳴る仕組みになっている。本部の担当者は、「今、10番テーブルを通過した1番ポップ(皿)で異常を検知したので、対応をお願いします」と店舗に連絡をする。
連絡を受けた店舗側の従業員は、検知された皿を速やかに撤去する。同時に、本部スタッフは「店舗遠隔支援システム」で迷惑行為が発生した際の録画映像を確認する。店舗の従業員は、該当するテーブルで食事をしている客に確認のための声掛けをするという流れだ。悪質だと判断した場合は、地域の警察に通報するケースもあるとしている。
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