無印良品の「インフラゼロでも暮らせる家」 2024年の実用化を目指す:実証実験を開始
MUJI HOUSEは「インフラゼロでも暮らせる家」の実証実験を行う。検証を経て、2024年以降の実用化を目指す。
「無印良品の家」を展開するMUJI HOUSEは3月2日、「インフラゼロでも暮らせる家」の実証実験を行うと発表した。検証を経て、2024年以降の実用化を目指す。
実証実験「ゼロ・プロジェクト」は、エネルギーや生活水などを既存のライフラインに依存しないモバイルユニットを移設・組み合わせることで、居住エリアを限定しない生活を実現する取り組みだという。23年はテクノロジーの検証やプロトタイプの開発を行うほか、実証実験の参加者も公募する。
同社は建築費だけでなく、燃費(光熱費)や環境負荷を考えた家づくりが当たり前になる社会を目指している。これまでも、室温維持に必要なエネルギー量を計算し、実際にかかる電力消費量や節約効果を把握する温熱シミュレーションや、環境に配慮した高性能な住宅の実現のため、ダブル断熱とトリプルガラスサッシの標準仕様化などに取り組んできた。
今回の実証実験を通して、インフラゼロでも暮らせる家の実用化だけでなく、得られた知見や技術を毀損の商品にも反映させ、今後の住宅のLCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)化を推進するとしている。
インフラゼロでも暮らせる家のコンセプトとして、「インフラ・ゼロ」「カーボン・ゼロ」「リビングコスト・ゼロ」「災害リスク・ゼロ」という4つのゼロを掲げている。その実現に向けて、社会インフラ領域のイノベーション推進と新産業創出を目指すU3イノベーションズ合同会社や、クリーンなエネルギーをつくる屋根「Roof-1」を開発するモノクロームなどと連携して、実証実験を進めていく。
関連記事
- 無印良品の店内にある「一坪開業スペース」ってなに? 群馬の商店街に新店オープン
良品計画は2月10日、群馬県前橋市に「無印良品 前橋中央通り商店街」をオープンした。店内にある「一坪開業スペース」の正体とは? - 丸井が吉祥寺でシェアハウスをオープンした「納得」の理由
丸井グループは2021年3月に吉祥寺駅から徒歩2分の立地にシェアハウスをオープンした。Z世代をターゲットとしているという。狙いは、コロナ禍で落ち込む百貨店事業再生か? 百貨店事業と畑違いのシェアハウス事業を手掛けるワケを聞いた。 - ピーチの「片道1111円〜」セール、国内29路線が対象 旅行客を囲い込む
格安航空会社(LCC)の「Peach」を運営するPeach Aviationは2月27日、就航11周年を記念したセールを開始した。 - 中国人が「日本で買いたい物」に変化 コロナ前1位の「化粧品」を上回ったのは?
ENJOY JAPANは、海外旅行を希望する中国在住の中国人にアンケート調査を実施した。コロナ前と比較して日本で購入したいものや情報収集に使用するSNSなどに変化が表れていることが分かった。 - ローソン、スイーツ2品を新発売 「信玄餅」が人気の老舗和菓子屋とコラボ
ローソンは信玄餅の製造・販売で知られている老舗和菓子屋「桔梗屋」とコラボしたスイーツ2品を発売する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.