セブン、「安心価格」を強調したら売り上げ増 対象商品を拡大:POPを増やす
セブンで「毎日の生活に安心価格」と大きく記されたPOPが増えている。値上がりラッシュ→生活防衛意識の高まりを受けての対応。価格がより重視されるようになってくるのか。
セブン‐イレブンの売り場でちょっとした変化が起きている。商品棚の値札スペースにて、目立つ赤いPOPが増えているのだ。
2月下旬に東京都内のある店舗を訪れたところ、「毎日の生活に安心価格」と大きく記されたPOPが、プライベートブランド「セブンプレミアム」の固形スープ、カップ麺、お菓子などに付いていた。
食料品や生活必需品がどんどん値上がりしており、消費者の生活防衛意識が高まっていることを受けて、セブンでは2022年9月からセブンプレミアムの一部に「安心価格」のPOPを付けるようになった。すると、対象商品の販売が伸長した。そこで、23年2月より対象品目を115アイテムから149アイテムに拡大したという(エリアにより対象のアイテム数は一部異なる)。
安心価格のPOPを付けている商品は、「関西風肉うどん」(138円)、「シーフードヌードル BIG」(203円)、「マヨネーズ 400g」(246円)、「特選丸大豆しょうゆ 500ml」(213円)、「ポテトチップス うすしお味」(116円)、「ゆずれもんサイダー 500ml」(105円)、「ジャスミン茶 600ml」(108円)、「クリアクーラー 無糖レモンサワー 350ml」(118円)などがある。
セブンのカップ麺売り場では、ここ1年でナショナルブランドではなく、セブンプレミアムの商品が販売数の売り上げランキング上位を占めるようになった。価格が手ごろなこともその背景にある。
セブンでは今後もプライベートブランドの存在感が増していきそうだ。
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