「職場でジェンダーハラスメントを受けた」27.6% “加害者”の8割は誰か?:全国のビジネスパーソン446人に聞いた
ワークポートは職場の「ジェンダーハラスメント」の実態について調査した。その結果、27.6%が職場でジェンダーハラスメントを受けていると回答したことが分かった。「誰からジェンダーハラスメントを受けたか」について、もっとも多くの回答が集まったのは?
仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
ビジネスパーソンの27.6%が職場で「ジェンダーハラスメント」を経験──人材紹介業を展開するワークポート(東京都品川区)がこんな調査結果を発表した。同社が、「国際女性デー」(3月8日)に向けて行った実態調査では、ジェンダーハラスメントを行った人物は「上司」が最多の84.6%を占めた。
同社は、「部下に指示や指導をするうえで、『ジェンダーハラスメント』と捉えられるような行動や発言をしてしまっている可能性がある」と分析する。
具体的にどんなジェンダーハラスメントを受けたか尋ねると、「女なのにこのポジションは贅沢、女だから化粧しろ、妊娠したら昇格候補から外すと言われた」(30代女性)、「男なのになんでこれができないんだ、女らしくて気持ち悪いとの発言」(20代男性)など、「女性らしさ」「男性らしさ」を強要されるという声が多数挙がった。
勤務先が男女平等だと感じるか聞いたところ、「まったく男女平等だとは思わない」と「あまり男女平等だとは思わない」が合わせて47.8%という結果となった。
ジェンダーハラスメントを受けたとき、「誰にも相談せず我慢」が最多
ジェンダーハラスメント被害に遭った際にどう対応したかについては、「誰にも相談せずに我慢した」(48.8%)が最多となった。次いで「転職・退職」(40.7%)、「同僚に相談」(19.5%)と続いた。
今回の調査は、全国のビジネスパーソン446人(20〜40代・男女)を対象にインターネットで実施した。調査期間は2月14〜21日。
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