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ロフトで"耳たぶ温めグッズ"爆売れの謎 現代人の「眠りの悩み」反映バイヤーに聞いた(1/2 ページ)

睡眠の時間と質への関心は高まっている。小売業各社はさまざまな「快眠グッズ」を展開している。世の中では、どんな快眠グッズが売れているのか。ロフトの、バイヤー担当者に取材した。

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コーナー:仕事に役立つ「食」と「健康」

「体が資本」という言葉の通り、現在のビジネスでは「健康」が一つのトレンドとなっている。一方で、リモートワークの普及による運動不足や、過重労働による睡眠不足など、ビジネスパーソンと健康を取り巻く環境に課題が山積している。「食」や「睡眠」、「運動」といったさまざまなキーワードから、心身ともに健康を維持し、パフォーマンスを高く保ち長く働き続けるためのヒントを提供する。

 「睡眠時間と仕事のパフォーマンスは比例する」といわれるほど、睡眠の時間と質は重要だ。その一方でコロナ禍によるライフスタイルの変化などで、よく眠れなくなったビジネスパーソンも多いのではないか。

 小売業各社はこうした市場を反映するように、さまざまな「快眠グッズ」を展開し、訴求している。今世の中では、どんな快眠グッズが売れているのだろうか。

 生活雑貨を扱うチェーンストア「ロフト」の、バイヤー担当者に取材した。


渋谷ロフト(筆者撮影)

「耳を温めるグッズ」が爆売れ

 同社は快眠グッズを幅広く展開している。その中でも最近の売れ筋を聞くと、“耳を温める”商品が人気だという。具体的には「RelaxQ ほっとイヤリング」「ナイトミン 耳ほぐタイム」が特に売れているそうだ。

  RelaxQ ほっとイヤリングは、使い捨てカイロの製造販売などを手がけるフェリック(東京都中央区)が開発したグッズ。耳たぶに15分間程度貼ることで、温熱効果で自律神経を整え、心身にリラックス効果をもたらすもの。


「RelaxQ ほっとイヤリング」(出所:公式Webサイト)

 同社公式Webサイトの説明によると、「耳には約100種類のツボが存在するため、耳を温めることで身体全体の不調を整え、健康を促進することが期待できる」としている。

 用途は寝る前に限らず、パソコン作業の疲れを癒すちょっとした休憩時間など、幅広い利用シーンを想定している。耳たぶ以外に貼っても良いようだ。


さまざまなシーンでの利用を想定(出所:公式Webサイト)

耳たぶ以外に貼る方法も(出所:公式Webサイト)

 ナイトミン 耳ほぐタイムは小林製薬の製品で、こちらは「耳栓型」だ。イヤーピースと発熱体に分かれていて、前者と同様に耳を温めることでリラックス効果があるという。


「ナイトミン 耳ほぐタイム」(出所:公式Webサイト)

 また、耳栓が周囲の雑音を防ぐことで、入眠をスムーズにする役割も果たす。発熱体のみの「詰め替え用」も展開している。


使用方法(出所:公式Webサイト)

 「仕事のプレッシャーを感じていたり、心配性で色々考え事をしてしまう方、寝付く際に周囲の音が気になってしまうような方におすすめ」と、公式サイトで紹介している。

 では、これらの商品は実際にどれくらい売れているのか? 具体的な売れ行きについて聞くと、RelaxQ ほっとイヤリングは2022年10月から取り扱いを始めた商品で、全店舗の販売数について22年11月は1320個、12月は6400個と販売数を伸ばしている。

 ナイトミン 耳ほぐタイムについては、詰め替え用と併せて22年10月で1250個、11月で2600個、12月で5600個とこちらも人気に火がついているようだ。

 担当者はこれらの商品の人気の理由について、「テレビやSNSなどで話題に上がったことに加えて、気温の変化に伴って売り上げが伸びている」と分析している。

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