働く女性の7割がパートナーに不満 「トイレットペーパーの芯を放置」「家事の手伝いで礼を求めてくる」 他には?:LIXILが400人に調査(2/2 ページ)
働く女性は、働く男性よりも家事・育児への負担が大きく、自分のための時間の優先順位を大きく下げている――。そんな結果が、住宅設備大手LIXILの調査で分かった。働く女性の約7割がパートナーに不満を抱えており、男性との差は2倍以上になった。
働く女性がパートナーに抱く不満は?
「パートナーがしてくれる家事や育児に不満はありますか」と尋ねたところ、「不満がある」と回答した男性は38%だったのに対し、女性は68%となり、約2倍の差が開く結果となった。
また、家庭の中でも使用頻度が高いトイレで困っていることについては、「便器を汚してもそのまま」「トイレットペーパーの芯の放置」などの不満が高いことが分かった。
年代ごとに男女それぞれで家庭内のパートナーに困ったエピソードを尋ねた。20代男性では「物を置きっぱなし」、女性では「買い物を頼むと値引きになっていない食品を買ったり、自分の好きなものを買ってきたりする」といった声が挙がった。
30代の男性は「子どもへの怒る態度が気になる」、女性は「ゴミ捨てや皿洗いなど、今すぐしてほしいことをお願いしても、すぐにしてくれない」。40代の男性は「料理の仕方が雑で、食材を無駄にすることが多い」、女性「料理をしてくれるが、後片付けが大変。 家事を手伝ってくれるがお礼を求めてくる」。50代の男性は「いつも機嫌が悪い」「洗濯物をためすぎる」、女性「夕飯後の食器洗いを担当しているが、シンクを掃除したり生ゴミを処分したりまではしない」――といった意見が寄せられた。
調査を実施したLIXILは、家事や育児を十分行っているとの認識で男女間に差があることに関し、「例えば、料理や掃除を女性がすることと思ってしまっている男性には、『これは自分の仕事ではない』という『無意識の偏ったモノの見方(アンコンシャス・バイアス)』があるかもしれない。男女分け隔てなく、フラットな目線で取り組む意識が大切」だと指摘している。
調査は全国の20〜50代の子どもがいる共働き家庭の男女400人を対象に2月にインターネットで実施した。
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