ニュース
なぜ、くら寿司は「回転」にこだわる? 迷惑行為で「スシロー」「すし銚子丸」は注文制:コロナ禍の影響も(2/4 ページ)
迷惑動画問題などを受け「すし銚子丸」が回転レーンでの提供をやめる。元気寿司やはま寿司などでは脱・回転が進んでいた。くら寿司役員が語った回転にこだわる理由とは?
強まる脱・回転
回転すし業界では、脱・回転の動きが強まっている。
「魚べい」などを展開する元気寿司(宇都宮市)は、12年7月、東京都内に回らないすしの1号店を実験的にオープン。その後、お客がタブレットで注文した商品を特急レーンで届けるタイプの店舗を増やしていった。
回らないすし路線を推進した当時の法師人(ほうしと)尚史社長は、「全体の売り上げに占める注文率が8割を超えたため」と改革の背景を説明している(出所:「回転しない寿司」路線から6年 元気寿司が思い知った“意外な効果”)。回転レーンをやめることで、「つくりたてのすしを提供できる」「オープン前の作業が減る」「会計時、皿の数え間違いがなくなった」といったメリットが出てきたという。
現在も同社はこの路線を進めている。回転レーンを設けない「オールオーダーシステム」を採用しており、廃棄率が大幅に減ったという点をアピールしている。
関連記事
- レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。 - なぜ女子の半分が泳いでないの? ジェンダーレス水着の開発者が語った“忘れられない光景”
フットマークのジェンダーレス水着が話題になっている。性の悩みだけでなく、さまざまな理由で「肌を隠したい」生徒のニーズに対応するのが狙い。開発者にその背景を聞いた。 - トイレ利用後に買い物しない人が約4割!? ローソンがトイレの扉にアートステッカーを貼った背景
全国のローソン店舗のトイレ付近に、アートステッカーを貼る取り組みを始めた。トイレをいつもきれいに使ってくれる人への感謝を示す。背景にあるコンビニトイレの課題とは? - ファミレスは危機に陥っている!? サイゼリヤとガストで明暗が分かれたワケ
ファミレスの2大巨頭「サイゼリヤ」と「すかいらーくHD」。すかいらーくの主力であるガストが、サイゼと比べて業績面で苦戦している。背景には何が? - 日本の外食文化は「迷惑動画」で破壊されてしまうのか? スシローとくら寿司で見かけた心強い光景
外食チェーンで相次ぐ「迷惑動画」。各企業は対応に追われている。日本の外食文化にどういった影響を与えるのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.