freee、本屋をオープン 経営状況や経費不足など「明け透け」に公開、どんな店?:東京・蔵前に
freeeは4月下旬を目途に、東京都台東区・蔵前に書店「透明書店」を出店する。どのような店舗なのかというと……
freeeは4月下旬を目途に、東京都台東区・蔵前に「透明書店」を出店する。スモールビジネスの魅力と可能性を伝える本屋として、新たに設立した子会社の透明書店株式会社が運営していく。
透明書店のコンセプトは「透明」。月々の売り上げなど経営状況から、「従業員を増やした」「備品のための経費が足りない」「棚の向きを変えた」といった日々の施策や出来事まで幅広いコンテンツをありのままに伝えていく書店だという。
同社は近年問題視されてきた、書店数の減少に目を付けた。独立書店の業界団体である米国の書店協会によると、加盟書店数は2020年7月の1689店から22年7月には2561店と数を伸ばしてきているという。ニューヨーク・タイムズ誌は「ここ2年の間にアメリカでは300を超える独立系書店が新たに生まれている」とも報じており、独立書店がじわじわと盛り上がっている様子がうかがえる。
一方、多くの書店ではいまだに紙やファックスなどアナログな手法で業務が行われており、デジタル化の余地が大きいといわれている。
そういった現状を踏まえ、freeeは自らがスモールビジネスの経営をすること、そして同社社員が実際にバックオフィス業務を経験することで、スモールビジネスの実情とそれに取り組むユーザー理解につなげる狙いから透明書店を立ち上げた。また、そこで得た経験を自社サービスへ反映させていくとしている。
加えて、書店経営の失敗談や成功体験など透明書店の経営にまつわる”明け透け”な情報を公開していくほか、freeeサービスやChatGPTなどのAI技術を活用し、デジタル化の余地が大きい書店運営にさまざまな変化を起こしていく過程も発信する。
同社はこれまでも出版レーベル「freee出版」を通じ、スモールビジネスに携わる人たちが自由に経営できるような情報や知見の共有に取り組んできた。今後もさまざな手段を活用し、スモールビジネスの魅力と可能性を伝えていくとしている。
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