「そろそろ寝ようかな〜〜」 ペットとLINEで会話した結果、どんなことが分かったのか?:NECが開発(1/2 ページ)
LINEを通じてペットと会話しているような体験ができるサービス「waneco talk」を使って編集部員が愛猫と会話をしてみたところ、おもしろいことが分かってきた。
現在、わが国では15歳未満人口よりもペット人口のほうが多い。2021年10月時点での15歳未満の人口は1478万人。一方、ペットは犬と猫のみで1605万頭に上る。新型コロナウイルスの影響でペットに癒しを求めたり、家庭内コミュニケーションを円滑にしたりといった目的で飼育が進んだようだ。
矢野経済研究所によると、20年度のペット関連市場は19年度比7%増の1兆6882億円を記録した。21年度の伸び率は前年度比1.8%と落ち着いたが、拡大傾向は続いている。そんな家庭の支出が増えるペット市場に商機を見いだしたサービスがある。
NECが開発した、LINEを通じてペットと会話しているような体験ができるサービス「waneco talk(ワネコトーク)」だ。首輪に装着したセンサーが記録したペットの活動データを読み込んだAIが、行動に適したメッセージを生成しLINEに送信する仕組みとなっている。
ドラえもんの秘密道具「ほんやくコンニャク」がなくてもペットと会話できるようになるなんて夢みたいだが、実際の会話の精度はどれくらいなのだろうか? 編集部員の愛猫「うにまる」に実際に試してもらったところ、おもしろいことが分かってきた。
まずは実際の会話を見てみよう。会話の温度感は硬い・緩いの設定ができ、頻度も多い・少ないを選択できる。硬い文章に設定すると「今、起きました」といったような文章が送られてくるが、緩い文章にすると「むくっ」といったオノマトペが送られてくるという。
うにまるは午前8時に「そろそろ、やります」と動き出すような気配を見せており、午後7時には「そろそろねようかなぁ〜」と就寝モードに入っていった。時には「長時間 眠ることが 特技です」などと俳句風に自身の状態を報告している。
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