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7年も鳴かず飛ばずだったハイチュウ、なぜ米国で爆売れしたのか 「もぐもぐタイム」が火付け役21年度は売り上げ約105億円に(1/3 ページ)

米国でのハイチュウ人気が止まらない。しかし、米国に本格進出した08年からの7年間は鳴かず飛ばずの状態だったという。21年の売り上げは約105億円に上るとのことだが、ここまで成長できたのはなぜかというと……

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 米国でのハイチュウ人気が止まらない。日本を飛び出したハイチュウに、異国の地で何が起こっているのか。製造販売元である森永製菓に聞いた。

 海外で「HI-CHEW(ハイチュウ)」というブランドで展開されているハイチュウは、森永製菓の重点領域である米国事業の絶対的エースだ。同社の2023年3月期決算説明会資料によると、ハイチュウの21年度の売上高は9200万ドル、日本円に換算すると約105億円を突破し、営業利益も過去最高の14億円を達成した。


ハイチュウの2021年度の売上高は9200万ドルに到達した(画像:森永製菓「2023年3月期決算説明会資料」より)

 最初、ハイチュウはマリーやムーンライトなどのビスケット、チョコレートやキャラメルといった菓子の一つとして輸出されていた。そんなハイチュウに最初の転機が訪れたのは08年――ハワイでハイチュウが売れていると分かった時だ。

 「理由を調べていくと、日本人観光客やアジア系の人だけでなく、どうやら現地の人も購入していることが分かってきたんです。『もしかしたら、米国全土にもいけるかもしれない......』という話が当時挙がっていました」(森永製菓の担当者)

 西海岸にある日系人向けのスーパーでも森永製菓の商品は取り扱われており、ここでもハイチュウは他の菓子に比べ、売れていたそうだ。これらをきっかけに、本格的に米国でハイチュウを売り出そうと08年に森永製菓は米国法人を設立した。

 同社の担当者は、ソフトキャンディ自体は米国でも販売されていると断った上で、「ハイチュウのような、フルーツの味わいを再現しながらも、噛み応えのある食感を持つソフトキャンディは珍しい商品だと思います」と話す。実際に米国内でも「本物のフルーツの味がする」「他のソフトキャンディにはない食感」と言う点で、ハイチュウが評価されているという。


今や米国で幅広く販売されているハイチュウ(画像:森永製菓提供)

 しかし、実際にハイチュウが爆発的に売れ始めたのは15年頃だという。一体、この7年間にどのような苦労があったのだろうか。

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