「くら寿司」迷惑行為で3人逮捕 情報収集に利用したカメラシステムとは?:全店に導入
「くら寿司」で迷惑行為をした容疑で3人が逮捕された。カメラシステムなどを活用して収集した情報を、くら寿司は警察に提供した。どんな運用をしていたのか。
大手回転すしチェーン「くら寿司」の名古屋栄店で迷惑行為をした容疑者3人を、愛知県警が3月8日に逮捕した。店内でしょうゆの注ぎ口を口に含み、その動画をSNSに投稿したとされている(出所:毎日新聞の報道)。
事件が発生したのは2月3日で、運営会社のくら寿司は愛知県警中警察署に速やかに被害届を提出した。同社のカメラシステムなどを活用して収集した情報を提供し、全面的に捜査に協力してきたという。
同社のカメラステムとはどういったものなのか。広報担当者に聞いた。
くら寿司は2003年、店内カメラを全店に導入している。このカメラは店舗遠隔支援システムの一部で、主に「店が混雑しているのに、回転レーン上に十分なすしが流れていない」といったように、サービス向上のために活用してきたという。
防犯対策にも利用しており、不正行為などが発覚した際には、録画内容を検証することはあったとしている。
同社では、店内カメラなどをチェックする部署に約20人の担当者を配属している。埼玉と大阪の2拠点で、それぞれ6〜7人が対応している。
昨今の迷惑動画騒動を受け、同社では3月2日から全店舗に「新AIカメラシステム」を導入している。レーン上にあるAIカメラが不審な動きを検知し、カメラ映像を確認している部署に通知するというものだ。不審が動きがあった場合、該当する店舗の責任者に電話で伝える仕組みになっている。
今後、同社では迷惑行為を防止するため、AIカメラと店内カメラを活用するとともに、より効果的な運用マニュアルをブラッシュアップしていくとしている。
同社は「これまで通り、お客さまに楽しく、安心・安全にお食事を楽しんでいただけるよう、迷惑行為を未然に防ぐ仕組みのさらなる向上に努めてまいります」としている。
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