「通信業界のLCC目指す」 ホリエモンのMVNO「ホリエモバイル」誕生、競合と何が違うのか
エックスモバイルは3月16日、実業家のホリエモンこと堀江貴文氏と新MVNOブランド「HORIE MOBILE(ホリエモバイル)」をローンチする。
格安携帯キャリア「X-mobile」を展開するエックスモバイル(東京都港区)は3月16日、実業家のホリエモンこと堀江貴文氏と新MVNOブランド「HORIE MOBILE(ホリエモバイル)」をローンチする。堀江氏によるオリジナルコンテンツや、今後予定している限定プロジェクトへの参加権などの特典を付与することで、競合と差別化していく。
同ブランドのコンセプトは「参加できる、応援できる、未来に加速するLCCモバイル」だ。NTTドコモのネットワークを用いて、月20GBのデータ使用量と1日5分間のかけ放題を付けて月額3030円(税込)で提供する。月額1500円で電話のかけ放題、500円で端末補償の他、50GBにアップグレードするサービスも予定しているという。
エックスモバイルの木野将徳社長は「起業から10年間が経ちました。混沌とした通信業界を変えていくために堀江さんにオファーしました。競合と価格で勝負するのではなく、堀江さんのコンテンツ提供などでユーザー特典によって差別化を図っていきます」と話す。
堀江氏によるオリジナルコンテンツとして、政治や経済、ビジネスなどの情報が受け取れる「デイリーホリエニュース」や、今後予定しているプロジェクトの参加権を用意している。
堀江氏は3月9日に開かれた記者発表会の冒頭で以下のように話した。
「昔MVNOがつながりにくかった経験があった人には、MVNOという言葉がネガティブに捉えられています。航空業界のLCCのように、『ホリエモバイル=通信業界のLCC』というコンセプトを訴えていきたいと考えています」
全国170カ所あるエックスモバイルの店舗では、乗り換え手続きや端末修理サービスなど各種サポートも受けられるようにした。店舗では、出張先や旅先でもスポット利用できるレンタルWi-Fiサービスも提供していく。このWi-Fiは海外の多くの国でも使えるという。
MMDLaboが2月に発表した調査によると、メインで利用しているスマートフォンの通信サービスで「MVNO」を契約している割合は9.7%となっている。
堀江氏は以下のように話す。
「よく家計が苦しい世代で、どこにお金がかかっているかを調べると携帯電話料金が原因だったりします。料金プランを見直すだけで楽になるのです。多くの人が携帯電話料金を下げられるはずなのに、日本ではMVNOは浸透していません。MVNOを必要としている潜在的な顧客はまだまだ多くいると考えられるので、まずは認知を広めていきたいと考えています」
プロジェクト参加権などの詳細は、ローンチ日の3月16日に発表するという。
「われわれは大手のようなポイントや経済圏を持っていませんので、ポイントの代わりとして、ユーザーにトークンを付与する特典を考えています。いま枠組みを作っているところですが、ホリエモバイルを使えば使うほどトークンがたまっていくイメージです」(堀江氏)
月20GBのデータ使用量と1日5分間のかけ放題だけであれば、同等のサービスを提供している競合が多くある。限定の特典をユーザーにどこまで訴求できるかがカギになりそうだ。
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