上京した若者の7割は「地元が好き」、理由は?:戻りたい気持ちも
トラストバンクは「地元愛に関する意識調査」の結果を発表した。東京圏以外で生まれ育ち、現在は東京圏に在住している若者の約7割が「地元が好き」であることが分かった。
仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
トラストバンクは「地元愛に関する意識調査」の結果を発表した。東京圏以外で生まれ育ち、現在は東京圏に在住している若者の76.6%が「地元が好き(非常に+まあまあ)」であることが分かった。
地元が好きな若者に理由を聞くと、最も多かったのは「家族がいるから」で65.6%。以下「思い出があるから」(41.4%)、「住み慣れているから」(38.2%)、「友人がいるから」(34.4%)が続いた。
年代別にみると、年代が下になるほど「友人がいるから」、上になるほど「思い出があるから」の割合が高くなっていた。
将来、地元やその周辺に戻りたいと思いますかという質問に対し、「そう思わない(ほとんど+あまり)」が50.2%と、「そう思う(非常に+やや)」の37.3%を上回った。
「地元に戻りたい」という若者の理由をみると、「愛着があるため」(58.5%)と「頼れる人がいて安心するため」(39.1%)が上位。以下「ワークライフバランスを保つため」(16.9%)、「地域に貢献・恩返しするため」(16.4%)、「家族の都合(育児・介護など)」(15.9%)が続いた。
あなたの地元の地域課題に関心はありますかと聞くと、「そう思わない(ほとんど+あまり)」が47.2%と、「そう思う(非常に+やや)」の44.2%をやや上回った。
一方で、「何らかの形で地元のために役に立ちたい・貢献したいと思う(非常に+やや)」は53.4%と、「思わない(ほとんど+あまり)」の37.1%を上回っていた。
インターネットによる調査で、20〜39歳の東京圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)以外の出身で、東京圏に住む916人。調査期間は2023年3月3〜6日。
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