日本より海外で有名!? 日清食品「出前一丁」が横浜中華街のレストランとコラボした狙い:発売55周年(2/3 ページ)
世界40以上の国と地域で販売されている世界的なブランド「出前一丁」。日本では他のブランドがあるせいか、それほど大きな存在感を示せていない。そんな状況を変えようと、出前一丁は横浜中華街の「招福門」横浜本店とコラボしている。
中華街の「招福門」コラボ
その日清食品が、横浜中華街の「招福門」でコラボ企画を実施している。レストラン内に香港の屋台気分が味わえるポップアップストアを展開。出前一丁を使ったオリジナルメニューを提供する他、ネオンで彩られた屋台、提灯(ちょうちん)、出前一丁の歴史が分かるパネル、香港で販売されているいろいろな味の出前一丁を展示した。
メニューは、ラーメンやあんまん、ソフトドリンクなどで、全て550円だ。「海老ワンタン麺」は、鶏ガラベースに金華ハムのうまみを加えたスープに、ぷりぷりの海老ワンタンを入れた。
「出前一丁まん」には出前一丁の麺、叉焼、煮卵、なるとを入れ、ゴマラー油で味付けをしているのが特徴だ。他に「角煮一丁ドッグ」「出前坊やの4色団子」「ごまラー香る 黒ゴマシェイク」なども販売する。
ポップアップストアでは、ボールペンやメモ帳など、出前一丁のオリジナルグッズも販売中だ。
若者への訴求が課題 100年続くブランドに
なぜコラボするのか。日清食品マーケティング部の上原秀介ブランドマネージャーに、企画の経緯を聞いた。
「22年6月に招福門さまからお声がけいただいたことがきっかけです。私たちとしても日本生まれのグローバルブランドである出前一丁について、日本でもあらためて魅力をアピールできないかと考えていたところでした」
ロングセラーではあるものの、日本で知られていない状況を変えたかったわけだ。
「出前一丁を100年続くブランドとして育てていくことを考えたとき、なじみのなかった新しいユーザーに食べてもらわないといけません。横浜中華街は若い方に人気の観光スポットなので、出前一丁をお召し上がりいただくきっかけを作るには最適のロケーションだと言えます」
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