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相鉄・東急タッグの「新横浜線」開業 14路線の巨大鉄道網構築に至った背景とは対抗か、協力か(2/3 ページ)

3月18日の相鉄・東急新横浜線の開業は、巨大なネットワークを生み出した。鉄道各社にとって同業他社は競争相手であり、協力相手でもある。相互乗り入れなどの歴史から、鉄道の「共存共栄」モデルを探る。

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西武と東急が手を結ぶ

 2008年6月に東京メトロ副都心線の池袋〜渋谷間が開業した。あわせて、西武池袋線や東武東上線の電車が渋谷まで乗り入れてくることになった。

 13年3月には東京メトロ副都心線と東急東横線が直通運転を開始した。これにより、東武鉄道・西武鉄道・東京メトロ・東急電鉄・横浜高速鉄道が一体となって運行する体制が生まれた。


東京メトロ副都心線と東急東横線が直通運転を開始(画像はイメージ)

 従来、西武グループと東急グループは、鉄道の運行エリアこそ重ならないまでも、事業形態としては相互に意識するライバル関係であった。「ピストル堤」「強盗慶太」と呼ばれた西武グループの創業者の堤康次郎氏と東急グループ創業者の五島慶太氏は、鉄道と土地、関連産業を相互に結び付けるビジネスをそれぞれ展開し、対抗意識を燃やしていた。

 過去はライバル関係にあった2つの私鉄が、相互乗り入れで「共存共栄」を目指すという時代がやってきたのだ。

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