NGのケースは? いまさら聞けない「副業」の基本をプロが徹底解説:春から副業したい人へ(1/4 ページ)
春は変化の季節。「副業をはじめたい」と考えている人もいるのではないでしょうか? そこで気になるのが、副業にまつわるいろいろな疑問です。
昔、友人に半日だけ子どもを預けたことがあります。友人は服飾系で働くおしゃれな人で、当時はまだ独身でした。預かってくれたお礼に一緒に食べようと、スーパーでよく売っていた3連につながったゼリーを買って迎えに行きました。すると彼女は迷いなくゼリーの真ん中を切り取り、子どもにくれたのです。
当時の3連ゼリーの真ん中は、一番絵柄がきれいで、かわいいキャラクターが描かれていました。もちろん子どもは大喜び。どうして彼女は2歳児のツボを的確に押さえられたのでしょうか。それは、彼女が副業として週末にベビーシッターをしていたからです。
クラウドワークスの調査によると、日本の労働力人口6860万人のうち、副業経験者および副業意向者は約6割(4089万人)にのぼるそうです。
そこで気になるのが、副業にまつわるいろいろな疑問です。春は変化の季節。「副業をはじめたい」という芽をどう生かすかを考えていきましょう。
副業促進の意図とは
副業とは、本業以外の仕事で収入を得ることを指します。働き方改革以降、副業は奨励され加速傾向にあります。厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を作成し、「モデル就業規則」から副業禁止の規定を削除しました。社会全体が柔軟な働き方ができる環境を作り出そうとしています。
そもそも企業が副業を奨励する意図は、副業によって本業では得られない知見や人脈を獲得し、企業自体の生産性を上げることです。一人一人の目的に合わせた副業を認めることで、さまざまな能力やスキルが集まり、企業の多様性が向上します。また、従業員の視野が広がることで、事業機会の拡大、サービス品質の向上につながります。
従業員側においては、本業以外の別の収入があるという収入的・精神的安定は大きいでしょう。そして、将来的な起業、転職に強いキャリア形成が、離職せずともができる点も大きなメリットです。
副業の目的は多様な働き方による企業力、労働力の全体的な底上げにあります。
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