「笑顔が絶えない職場? どこがや」アース製薬、大阪府とコラボ動画 狙いは?:職場の悩み解決(2/2 ページ)
「笑顔が絶えない職場です? どこがや!!」「笑顔なるんは/帰り道だけやー!」――。虫ケア用品大手のアース製薬は、大阪府労働相談センターと連携し、労働環境の改善を目指したPR動画「ナニワの職場の悩みGood Bye Bye!」を作成した。同社の公式キャラクター「無虫(むちゅう)かおりさん」が、友人が直面する職場の悩みに向き合いながら、センターを分かりやすく紹介する内容で、アップテンポかつ職場の赤裸々な悩みが共感と笑いを誘う。
職場のモヤモヤをコミカルに
例えば22年11月に公開された「リモートワーク中に嫌われる上司のタイプ」をテーマにした動画。ゲストとして登場した上司の「俯瞰するぞうさん」に、「リモート会議で絶対やっちゃダメなこと」として「部下の部屋が見えたときに『そんな部屋に住んでるんだ』とか言っちゃってませんか」、仕事の進捗状況が心配なあまり「今何してるの? とか細かく詮索するの絶対ダメ」――などと指南する内容になっている。
他にも「職場でのモヤモヤ」「職場に対する不満」――など、多くの働く社会人にとって心当たりのあるテーマをコミカルに描き、笑いを誘う内容になっている。
今回作成したPR動画は、YouTubeの「無虫かおりさんチャンネル」で4月10日から公開しているほか、大阪府労働相談センター公式WebサイトやSNS、同センター主催の啓発イベントでも紹介する。
大阪府労働相談センターの瀬戸山貴志センター長は「若い世代を中心に、当センターを知ってもらうきっかけになるものと期待しています。この動画を多くの人に見てもらい、労働環境の改善につなげていきます」とのコメントを寄せている。
アース製薬は近年、広告とは異なる手法で商品やサービスの熱いファンをつくる「ファンマーケティング」に注力している。ゴキブリの目線から捉えた“G劇場”と題するInstagram投稿を展開し、フォロワー数を拡大。若者など新たな顧客の認知を広げている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
アース製薬、嫌われもの「G目線」投稿で大反響 ファン急増も納得のSNS戦略とは?
広告で商品は知ってもらえるが、ファンにまでなってもらうのはハードルが高い。広告とは異なる手法で、商品やサービスの熱いファンをつくる「ファンマーケティング」が注目を集める中、虫ケア用品(殺虫剤)大手、アース製薬の斬新な手法が今夏、大きな話題を呼んだ。
「イケアのサメ」に「ニトリのネコ」家具大手ぬいぐるみ なぜ人気?
「イケアのサメ」に「ニトリのネコ」――。大手家具メーカーの”看板商品”とも言えるぬいぐるみの人気のわけを探る。
刺身に電気を流して「アニサキス」撲滅 苦節30年、社長の執念が実った開発秘話
魚介類にひそむ寄生虫「アニサキス」による食中毒被害が増えている。この食中毒を防ぐため、創業以来30年以上に渡り、アニサキスと戦い続けてきた水産加工会社がある。昨年6月、切り身に電気を瞬間的に流してアニサキスを殺虫する画期的な装置を開発した。開発秘話を社長に聞いた。
回転寿司の「迷惑行為」なぜ起きる? 専門家が指摘する「機械化の弊害」とは
回転寿司チェーンで、利用客による悪質ないたずらが相次ぎ発覚している。はま寿司では、レーンで運ばれている寿司にわさびをのせる動画がSNSで拡散。くら寿司では、一度取った寿司を再びレーンに戻す行為が発覚した。こうした迷惑行為はなぜ起きるのか。専門家は、回転寿司チェーン各社が進めてきたオペレーションの簡略化に一因があると指摘する。
「入店お断り」ラーメン1杯を2人でシェア ルール違反なぜ起きる?
食べない方の入店お断り――。あるラーメン店がSNSに投稿した訴えが注目を集めている。2人連れの客が来店し、うち1人は注文せず、1杯のラーメンをシェアしたという。安価が売りの店側は「商売にならない」と音を上げ、「食べない方は外のベンチでお待ち頂きます」と訴えた。こうした客側の行動背景や、飲食店が被る損害について、グルメジャーナリストの東龍さんに話を聞いた。



