インタビュー
世田谷の「無人書店」実験、深夜と早朝に意外なニーズ 購買単価を2倍近くに押し上げた工夫とは:実証実験の手ごたえは(1/3 ページ)
トーハンはスタートアップ企業のNebraskaと提携し、3月20日から同社グループの書店で、有人・無人のハイブリッド24時間営業の実証実験を行っている。実証実験の開始から約3週間が経った現時点で、前年と比較して10〜20%増収しているという。ネットでは「治安がいいから成り立つのでは」という反応も上がっている。こうした反響はどう捉えている?
東急世田谷線・松陰神社前駅を降りて徒歩1分の場所にある山下書店世田谷店。比較的小規模な書店だが、深夜にもかかわらず煌々と明かりが灯っている。同店は出版取次の大手、トーハン(東京都新宿区)のグループ会社であるスーパーブックス(同)が運営する書店だ。トーハンが小売店向けDXソリューションの開発・提供を手掛けるスタートアップ企業のNebraska(東京都千代田区)と提携した実証実験として、3月20日から有人・無人を組み合わせたハイブリッド型の24時間営業を行っている。
実証実験の開始から約3週間がたった現時点で、前年と比較して10〜20%増収している。24時間営業によって電気代のコストも上がってはいるが、今の売り上げペースが続けば利益が出る計算だという。既に多くのメディアに取り上げられ、ネットでは「治安の良さから成り立つのでは」という反応も出ている。こうした反響への受け止めも聞いた。
夜間・早朝は完全に無人化
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