シャトレーゼのアイスはなぜ溶けやすい? 他メーカーと異なる独自のこだわりとは:チョコバッキーも新商品(2/2 ページ)
菓子大手シャトレーゼ(山梨県甲府市)がこれから始まる夏に向け、アイスの新商品を発表した。看板商品「チョコバッキー」は10番目のフレーバーとなる濃い抹茶味を新たに開発。アレルギー対応商品として乳や卵を使用していないアイスにココア味も追加した。同社のアイスといえば、繊細で溶けやすいといった特徴があるが、そこにはこだわりの独自製法が関係しているという。
乳と卵と小麦粉を使用していないアイス
同社は5年前から、アレルギー対応アイス「乳と卵と小麦粉を使用していないおいしいアイス」のバニラ味を販売している。こちらはチョコバッキーのような遊びが許されない、デリケートな商品だ。
このシリーズに今回、新たにココア味を追加した(4個入り259円)。アレルギーに悩む子どもたちに新たな味わいを楽しんでもらいたいとの思いを込めた。
乳製品の代わりに豆乳を使用。甘いカカオの風味とほんのりとした豆乳の風味が特徴だ。
生乳を増量した新・しぼりたて牛乳バーも
チョコバッキーが異端児であれば、「その対極に位置しシャトレーゼの王道をいく」(中島さん)商品が「しぼりたて牛乳バー」。これまでリニューアルも含め10年以上のロングセラー商品だが、今回、よりフレッシュ感を増した「新・しぼりたて牛乳バー」にリニューアルした(1本81円、5月1日発売)。
八ヶ岳の契約牧場で搾乳された生乳を使用。生乳は従来から25%増量した。工場で低温殺菌し、生乳のおいしさをそのままアイスに詰めた。牧場で飲む牛乳のようなミルクの自然なおいしさを表現している。
シャトレーゼは1954年、焼菓子店「甘太郎」として創業。焼菓子は夏場は売れないため、アイスも手がけるようになった。
中島さんは「まったく性格が異なる3タイプのアイスの魅力をより広く知ってもらいたい」と話している。
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