「シンプルイズベスト」だからいい コメダ珈琲店のモーニングが愛される納得の理由:「街のリビングルーム」(1/2 ページ)
名古屋発祥のコーヒーチェーン「コメダ珈琲店」といえば、どんな特徴を思い浮かべるだろうか。メニュー写真よりもはるかに大きいボリューム感、ふかふかの赤いソファ――。それだけではない。他のコーヒーチェーンとの違いを最も際立たせているのが、そのシンプルさだ。コメダのモーニングから考えてみたい。
名古屋発祥のコーヒーチェーン「コメダ珈琲店」といえば、どんな特徴を思い浮かべるだろうか。メニュー写真よりもはるかに大きいボリューム感、ふかふかの赤いソファ――。それだけではない。他のコーヒーチェーンとの違いを最も際立たせているのが、そのシンプルさだ。コメダのモーニングから考えてみたい。
コメダのモーニングは、毎朝開店から午前11時までの間、ドリンクを注文すれば、「山食パン」(トースト)か、デニッシュ生地が入った「ローブパン」のいずれか1つを無料で選ぶことができる(ローブパンは1日の上限に達すると提供終了)。
さらに「定番ゆで玉子」「手作りたまごペースト」「コメダ特製おぐらあん」「パリッとソーセージ」「フルーツミックスジャム」の中から1つ、無料トッピングを選べる(取り扱い商品は店舗によって異なる)。
そして、パンに塗る「バターまたはマーガリン」「いちごジャム」「ぬる豆乳」からも1つ無料で選ぶことができる。
「朝コメ」の愛称で慕われるコメダのモーニング。これらをドリンク料金のみで味わえるとは驚きだ。
「サービス品だからこそ手を抜くな」
「奇をてらったものではなく、誰もがよく知っている味を提供するのがコメダの特徴です」
こう話すのはコメダの伊藤弥生・マーケティング本部長だ。
コメダ珈琲店の一号店が創業したのは1968年。現在の店舗数は海外も含めると987店(2023年2月期)に上る。客層は店舗の立地によって異なり、コメダのお膝元、名古屋市で77年に営業を始めた本店など、古くからある店舗では年配の客層が目立つ。一方、都心などで展開する比較的新しい店舗では、若い女性の1人利用なども見られるという。
幅広い年齢層から支持を得られるメニューづくりが、奇をてらわない、洗練されたシンプルさを際立たせている。
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