1泊300万円の最上級ルームも 「東急歌舞伎町タワー」にオープンするホテルの狙い:歌舞伎町ならではの特徴(1/2 ページ)
東急歌舞伎町タワー内に2つのホテルがある。5月19日にオープンするが、どういった特徴があるのか。ホテルの副総支配人に話を聞いた。
4月14日に開業した「東急歌舞伎町タワー」(東京都新宿区)。同タワー内には「BELLUSTAR TOKYO(ベルスタートウキョウ)」と「HOTEL GROOVE SHINJUKU(ホテルグルーヴシンジュク)」という2つのホテルがあり、5月19日のオープンを予定している。
ホテルの副総支配人である秋元成康氏を取材すると、歌舞伎町にあるホテルならではの特徴が見えてきた。
歌舞伎町にはさまざまな人が集う
東急歌舞伎町タワーの1〜10階には映画館、劇場、観光客向けのレストランといったエンタメ施設が入っており、17〜47階はホテル&レストランという構成だ。
HOTEL GROOVE SHINJUKUは18〜38階にあり、「歌舞伎町のまちを遊びつくすための拠点となるライフスタイルホテル」という位置付けだ。17階にはホテルが運営するレストラン、バー、オープンテラス、パーティールームを備えている。これらの施設は「このまちの人と旅人とをつなぐ社交場」だ。平均的な客室の単価は1泊3万円程度だという(週末や平日などで価格は異なる)。
アートや音楽などの文化を感じられる客室を用意しており、ブランド名には魅力ある音楽を意味する「GROOVE」を採用している。歌舞伎町にはさまざまな背景を持った人が集うことから、マークもカラフルになっている。
多様性を尊重
HOTEL GROOVE SHINJUKUは利用客の多様性を尊重する取り組みをしている。
例えば、1部屋を2人で使用する場合、ひげそりは1つだけ用意というケースが多いが、同ホテルでは常に2つ用意する。また、男性2人でダブルの部屋を予約するような場合、「え? 男性2人ですか?」といったリアクションをしないようにするという。
両ホテルを運営するのは東急ホテルズだが、広報担当者によるとここまで徹底しているのはグループ内でも珍しいとのことだ。
4月22〜23日に都内の代々木公園で開催されたLGBTの交流イベント「東京レインボープライド2023」にて、HOTEL GROOVE SHINJUKUはブース出展した。フェスティバル終了後も参加者が楽しめるように、ホテル17階にあるバーでオフィシャルアフターパーティーを開催した。東京レインボープライド2023には、親会社の東急がスポンサーとして協賛している。
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