ほっともっと、なぜ380円「のり弁当」が圧倒的1位? 計算された「3つの食感」:ベスト3の商品は?(1/3 ページ)
全国で2452店舗を展開する「ほっともっと」。販売数1位は「のり弁当」(380円)だという。人気ベスト3のこだわりや工夫している点を担当者に聞いた。
全国で2452店舗(4月末時点)を展開する持ち帰り弁当チェーン「ほっともっと」で、最も販売数の多い商品は「のり弁当」(380円)だという(豚汁などのサイドメニュー除く)。開発担当者に、販売数ベスト3の商品の特徴やこだわりのポイントを聞いた。
のり弁当は年間約3400万食売れている(おかずを豪華にした470円の「特のりタル弁当」も含む)。
のり弁当は、店内で炊いたごはんの上におかか、昆布を盛り付け、その上に焼きのりを敷いている。いずれもの具材もごはんとの相性の良さを重視しているという。のりの上には白身フライ、ちくわ天、きんぴら、たくあんがある。
白身フライには特にこだわりがある。口に含んだ際にふっくらとした感触になるように、独自の加工をしているという。また、淡白な味わいの中にも魚のうまみが感じられるようにしているのも特徴だ。
担当者は、手ごろな安さだけでなく、日本人向けに飽きが来ない味にしている点が支持されている理由だと分析する。のり弁当は他の商品と比べて特にリピート率が高いという。
味付けだけでなく、食感のバランスにもこだわっている。具体的には、ちくわ天の弾力ある食感、フライのサクサクとした食感、ごはんのやわらかい食感だ。食感が同じような食材の組み合わせだと途中で飽きてしまうので、異なる食感が楽しめるようにしているという。
近年、原材料費や物流費などの高騰で外食チェーンが相次いで値上げを実施している。例えば、牛丼(並)はかつて280円で食べられたこともあったが、現在では松屋やすき家は400円で提供している。大手牛丼チェーンは持ち帰りにも注力しているが、ほっともっとののり弁当は価格的に同水準となっている。
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