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「トイレどこ?」→「男性用はあちら」は避けて ウエルシア、LGBTQが安心できる店舗運営を開始独自にハンドブック作成(2/2 ページ)

ウエルシアホールディングスとP&Gジャパンは、性的少数者(LGBTQ)が安心して買い物ができる環境整備などに取り組む。店舗スタッフなどに向けたハンドブックを作成した。

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店舗レイアウトも工夫

 この店舗では、接客だけではなく、店舗レイアウトもLGBTQに配慮したものとしている。具体的には、これまで1階にあった男性化粧品売り場を2階に移動している。1階は多くの利用客やスタッフが出入りをしており、ガラス張りになっていることから店舗内の一部が見えるようになっている。男性化粧品を購入しようとしても人目が気になって棚に近づけない、商品を手に取ることが難しいといった悩みを抱える利用客を減らすための取り組みだ。


店内の掲示物

男性用化粧品を2階に移動した

1階は多くの人の目につくので、コーナーを移動した

 また、2階の基礎化粧品コーナーには女性向けの商品だけを陳列していたが、同じ棚に男性化粧品を設置する。性別に関係なく「フェイシャルケア」「スキンケア」など、利用客が求める機能に応じて選べるようにした。

 調剤エリアにも工夫がある。ここでは、個人情報やセンシティブな情報を取り扱うことが多い。そこで、声が漏れにくく、書類や処方している薬が見えにくくなるように、個別の相談ブースを設置した。

 ウエルシアの担当者によると、2024年2月末までに全店舗の店長が、今回の取り組みに関する講習(動画中心のコンテンツ)の受講を目指すという。

 また、P&Gは多くの業態や業界で今回開発したガイドブックを活用してもらうために、自社の公式Webサイトで公開するといった取り組みを実施する。


センシティブな情報を取り扱う調剤コーナーには特別なブースを用意した(提供:ウエルシア)

ブースの内部(提供:ウエルシア)

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