行列、予約必須…… 「ガチ中華」が続々オープン ここまで注目される理由は?:長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/6 ページ)
本物の中国で食べられている中華「ガチ中華」。行列ができる繁盛店が続々オープンしている。背景に何があるのか?
日本企業も注目
日本の外食企業もガチ中華へのチャレンジを始めている。
「丸亀製麺」のトリドールホールディングスは、雲南スパイシーヌードル「譚仔三哥米線」(タムジャイ サムゴー ミーシェン)の日本1号店を22年3月、新宿にオープン。行列ができる人気店となった。
その後、譚仔三哥米線は、同年4月に吉祥寺、同年5月に恵比寿と立て続けにオープン。東京に3店が営業中だ。
同社は、17年に香港で人気を集めており52店展開していた「譚仔雲南米線」、18年にはそれと現地で人気を二分する「譚仔三哥米線」56店を相次いで買収。香港の雲南スパイシーヌードルでは圧倒的なシェアを持つ企業となっている。
譚仔三哥米線はトリドール傘下のタムジャイ インターナショナルによって、シンガポール、中国の深センにも進出。雲南スパイシーヌードルの2ブランドで200店を超え、5年前より店舗数をほぼ倍増させるという急成長を遂げている。世界的な雲南スパイシーヌードルの発展を目指す中で、日本への進出が決まった。日本ではガチ中華への関心が高まっているタイミングなので、商機を逃さないというわけだ。
お米をつかった麺料理は、ベトナムの「フォー」が日本でも既に知られているが、中国南部でも盛んに食べられている。そうした中国の米線の一端が知れる店となっている。
6種類のスープと、10段階の辛さを選択可能とした。辛い物が苦手な人も、激辛が好きな人も楽しめる仕様。スープは、シビ辛のマーラー、酸っぱ辛いサンラー、トマトなどがある。
具材は11種類の野菜やキノコ、6種類の牛・豚・鶏がそろった肉、2種類の海鮮などから選べ、自分好みのヌードルが作れるのが譚仔三哥米線の魅力。何を選んで良いのか分からない人には、お勧めの組み合わせも提案されている。予算は1000円前後だ。
関連記事
- レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。 - なぜ女子の半分が泳いでないの? ジェンダーレス水着の開発者が語った“忘れられない光景”
フットマークのジェンダーレス水着が話題になっている。性の悩みだけでなく、さまざまな理由で「肌を隠したい」生徒のニーズに対応するのが狙い。開発者にその背景を聞いた。 - 「どさん子ラーメン」は今…… 急成長から衰退までの経緯と復活のシナリオに迫る
札幌みそラーメンの“伝道師”として急成長した「どさん子ラーメン」。かつては1000店以上を展開していたが、マネされるのも早かった。“衰退”したと思われている一方で、復活に向けた動きもある。 - トイレ利用後に買い物しない人が約4割!? ローソンがトイレの扉にアートステッカーを貼った背景
全国のローソン店舗のトイレ付近に、アートステッカーを貼る取り組みを始めた。トイレをいつもきれいに使ってくれる人への感謝を示す。背景にあるコンビニトイレの課題とは? - ファミレスは危機に陥っている!? サイゼリヤとガストで明暗が分かれたワケ
ファミレスの2大巨頭「サイゼリヤ」と「すかいらーくHD」。すかいらーくの主力であるガストが、サイゼと比べて業績面で苦戦している。背景には何が?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.