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「スシロー」「ガスト」がミニサイズを相次いで強化 どういったシーンを想定しているのか:どんな商品?(2/2 ページ)
スシロー、ガストがミニサイズの商品に取り組んでいる。ガストでは一気に全10品を展開する。どういった背景があるのか。
回転寿司ではしゃりを減らす
スシローでは、1月より全店でしゃりの量を少なくした「ミニしゃり」の寿司を全店で提供している。サーモンなどの商品が対象で、テーブル上にあるタッチパネルから注文可能だ。
広報担当者によると「通常サイズだとしゃりが多い」「しゃりを少なめに調整できるようにしてほしい」といった意見が利用客から寄せられたことを受けての対応だという。
また「もっと気軽に食べられるサイズのスイーツがあればいいのに」という要望を受け、ミニパフェの販売も開始している。
競合のくら寿司ではしゃりを半分にした「シャリプチ」シリーズを2018年から本格的に展開している。背景には、高齢者やダイエット中の人がしゃりを残してしまっていることがあった。はま寿司でも、21年6月から「半シャリメニュー」を選択できるようにしている。
餃子の王将では14年から分量を減らして安価に提供する「ジャストサイズ」に取り組んでいる。複数の商品を組み合わせて自由に楽しみたいという利用客の要望を受けての対応で、現在はすっかり定着している。
ミニサイズを充実させれば、これまで「ちょっと量が多いから注文できないな」と考えていた層を新たに取り込める可能性がある。また、自由に複数の商品を組み合わせられるので、ちょい飲みやグループ利用のニーズにもより幅広く対応できる。
大手外食チェーンでこの流れはさらに拡大していくだろうか。
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