今、狙い目となる、広さ・設備でゆとりあふれる「デッドストックマンション」って何?(3/3 ページ)
新築マンション価格が上がり、面積や設備の圧縮が目立つ昨今、以前の基準でつくられ価格も抑えられた「デッドストックマンション」に注目が集まっている。首都圏、近畿圏、東海圏で探してみた。
近畿圏や東海圏の完成済みマンションも高スペック
近畿圏の完成済みマンションに、兵庫県尼崎市の「クラッシーハウス尼崎GRANDPLACE」がある。JR神戸線他が利用できる尼崎駅最寄りの大規模マンションで、敷地入り口から建物までのアプローチがゆったりしてスケールが大きい。
近年、人気が上がっているJR尼崎駅徒歩4分で、約57平米の2LDKが4600万円台からの設定。最新の2LDKには50平米前後のものが出ていることを考えれば、ひとまわり広いし、価格に納得感が大きい。そして、室内には大型ウォークインクローゼットが付き、出幅2mのバルコニーにはスロップシンク(外部水栓)も設置されている。
東海圏で名古屋市内に2022年1月に完成した「プラウドタワー名駅南」は、名古屋市営地下鉄東山線の名古屋駅から徒歩9分ながら、約71平米の3LDKが5698万円など。キッチンカウンターが天然石仕様となり、食器洗い乾燥機や手洗い付きトイレなど設備が充実している。
いずれも、実際の建物や共用の庭、室内を見ることができ、実物を見て、購入を検討できる。
その「確実さ」も、デッドストックマンションの利点なのである。
著者プロフィール:櫻井 幸雄(さくらい・ゆきお)
住宅評論家。全国の住宅事情に精通し、現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説で定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞で連載コラムを持ち、Yahoo!ニュース「個人」でも住宅コラムを連載中。テレビ出演も多い。『買って得する都心の1LDK』など著書多数。代表作は『不動産の法則 誰も言わなかった買い方、売り方の極意』(ダイヤモンド社)
ヤフーニュース個人:「櫻井幸雄の住宅・現場主義」
公式サイト:住宅評論家 櫻井幸雄の経歴と活動内容
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