今、狙い目となる、広さ・設備でゆとりあふれる「デッドストックマンション」って何?(2/3 ページ)
新築マンション価格が上がり、面積や設備の圧縮が目立つ昨今、以前の基準でつくられ価格も抑えられた「デッドストックマンション」に注目が集まっている。首都圏、近畿圏、東海圏で探してみた。
注目したいのは「完成済み」のマンション
現在も購入可能なデッドストックマンション、つまり、以前の基準でつくられた物件は、「完成済みマンション」として販売されているものが該当する。
数年前の基準で建設され、広さや設備仕様でゆとりを感じる物件だ。
例えば、首都圏の埼玉県さいたま市浦和区で今年1月に完成した「シティハウス浦和針ヶ谷」は、設備仕様の高さが際立つ。
現在、首都圏では60平米台前半の3LDKが出ているなか、67平米の3LDKが中心となり、LDの床暖房はもちろんキッチンにはディスポーザー(生ゴミ粉砕処理機)と食器洗い乾燥機が標準設置される。キッチンのスライド収納にはソフトクロージング機能が備えられ、浴室にはミストサウナまで付く。
今年1月に建物が完成した「シティハウス浦和針ヶ谷」。3LDKタイプが5000万円〜5700万円でディスポーザーや床暖房、ミストサウナが付くなど設備仕様のレベルが高い。冒頭の写真も同マンション(筆者撮影)
同マンションの立地は、JR京浜東北線の与野駅まで徒歩11分の住宅地内。与野駅は浦和駅とさいたま新都心駅の間に位置しているが、浦和駅周辺も、大宮駅周辺も、ここ数年で新築マンション価格が大きく上昇して、新築3LDKは6000万円以上が当たり前になっている。それに対して、今年1月に完成した同マンションは、現在販売中の3LDKで5000万円ちょうどからの設定だ。
建設地周辺は、一戸建てを中心にした落ち着いた住宅エリアで、南西向き中心の同マンションは日当たりがよい。1階住戸はすべて専用庭と専用駐車場が付く、という特徴も備える。
静かさや日当たりのよさ、専用庭・専用駐車場付きの利便性を実際の建物で確認できるのも、完成済みマンションの利点となる。
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