気付けば「セミセルフレジ」が多数 「ゆっくり」求める人も イオンリテールが「サポートレジ」増やす事情:手助けが必要な人に(1/2 ページ)
イオンリテールが「サポートレジ」を増やしている。手助けが必要な人を優先するタイプのレジだ。どんな背景があるのか。
イオンリテールが効率化を目的とした「セミセルフレジ」を増やす一方で、「サポートレジ」の展開を拡大している。
同社では、精算のみを利用客が行うセミセルフレジをここ2〜3年で急激に増やしている。広報担当者によると、このレジが今では圧倒的多数を占めているという。
しかし、支払いをする際に戸惑ったり、ストレスを感じたりする利用客が一定数いることが課題として認識されるようになった。そうした利用客をサポートするために、店員が精算機まで出向くシーンも増えていたという。
会計時に助けを求めているのは、介護が必要な人、高齢者、視覚障害者などだ。そこで、同社は2022年4月にオープンしたイオンスタイル上飯田(名古屋市)に、サポートレジを初めて導入。全社的にこのタイプのレジが必要だと判断したため、現在では240店舗にまで拡大している。将来的には300店舗超への導入を目指すという。
サポートレジとは、これまで多くのスーパーなどで主流だった有人レジのことを指す。見た目はいわゆる“普通”のレジだが、「サポートレジ」という看板が付いている。「サポートを希望されるお客さまの優先レジです」や「こちらは、お体が不自由な方などゆったりしたお会計をご希望のお客さま優先レジです」といった文章に加え、車いすマークや妊婦マークなどもある。
イオンリテールは「イオン」「イオンスタイル」などに、セミセルフレジ、キャッシュレスセルフレジ、「レジゴー」(利用客が買い物する商品のバーコードを自分でスキャンしながら店内を回り、支払いのコードをセルフレジで読み込むスタイル)の導入を進めている。
関連記事
- レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。 - なぜ女子の半分が泳いでないの? ジェンダーレス水着の開発者が語った“忘れられない光景”
フットマークのジェンダーレス水着が話題になっている。性の悩みだけでなく、さまざまな理由で「肌を隠したい」生徒のニーズに対応するのが狙い。開発者にその背景を聞いた。 - イオン、パート「7%賃上げ」の衝撃! 「レジ打ち」が減った職場で起きる大変革とは
イオングループが自社のパート40万人の時給を7%引き上げると発表。イオンでも働き方が大きく変わり、他業界にも大きな影響がある。 - すき家の新型レジに「非常に残念」と客が苦言? 何がダメだと考えているのか
すき家の「セミセルフレジ」を利用したと思われるお客の投稿が話題に。お金の受け渡し行為がないことを残念がっている。すき家で導入が進むセミセルフレジとは? - トイレ利用後に買い物しない人が約4割!? ローソンがトイレの扉にアートステッカーを貼った背景
全国のローソン店舗のトイレ付近に、アートステッカーを貼る取り組みを始めた。トイレをいつもきれいに使ってくれる人への感謝を示す。背景にあるコンビニトイレの課題とは?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.