なぜ、セブンの「レジ袋風」エコバッグが7万個も売れたのか 担当者が驚いた利用者からの声:2個で1980円(1/2 ページ)
セブンの「レジ袋風」エコバッグが想定以上に売れている。もともとは「セブンマイルプログラム」の特典だったが、大きな反響があったので商品化した。企画した背景を聞いた。
セブン‐イレブンのレジ袋風エコバッグが担当者の想定以上に売れている。
正式名称は「セブン‐イレブンレジ袋風エコバッグ(2個セット)」(1980円)で、ネット通販の「セブンネットショッピング」で取り扱っている。汚れがつきにくいポリエステル素材の白と茶色の2個セット。茶色のバッグは弁当などが入れやすいようにマチが大きくなっている。また、実際のレジ袋よりサイズが大きいのが特徴だ。
具体的なサイズは、白がW295×H530×マチ150mmで、収納時は133×133mm。茶色はW270×H450×マチ210mm、収納時に115×115mmとなる。
パッと見た感じはレジ袋と一緒のデザインだが、ロゴの下には「このレジ袋風エコバッグを使用することで、プラスチックごみの削減に貢献できます。レジ袋の削減にご協力をお願いいたします」という文章が記載されている。
このバッグはもともと一般向けに販売していなかった。担当者によると、セブン&アイグループ各社や提携企業店舗の買い物でマイルがたまる「セブンマイルプログラム」の特典として提供したものだったという。
2021年1月27日に交換を開始したところ、わずか1分で6000個が在庫切れとなった。商品化を望む声が多く寄せられたため、セブンネットショッピングで提供を開始したところ、累計販売数は7万個を突破した。
なぜ、レジ袋風のエコバッグを企画したのか。20年7月からレジ袋有料化がスタートしたことを受けて、エコバッグの需要が高まったことが開発のきっかけだという。セブン&アイグループが30年までにグループ全体でプラスチック製レジ袋の使用量をゼロにする目標を掲げていたことも背景にある。
担当者は「まるでレジ袋のようなデザインにしたことで、お客さまにとって親しみ深いデザインになり、注目いただけたと考えております」と説明する。想定以上の反響があった理由については「ありそうでなかったデザインと、ちょうどよいサイズが好評いただけた」と分析する。また、利用者から「どのファッションにもあう」「ファッション要素がある」といった意見が寄せられたことには少し驚いたという。
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