どうしてそんな名前に? 「誰も傷つけたくないスポンジ」ウエルシアが考えた理由:独自のPB商品(1/3 ページ)
ウエルシア薬局が自社のPB商品にユニークな名前をつけている。「誰も傷つけたくないスポンジ」はSNSで話題になった。その背景は?
ウエルシア薬局が自社のプライベートブランド(PB)商品にユニークな名前を付けている。その背景について、商品企画部の担当者に聞いた。
誰も傷つけたくないスポンジ
2021年7月に発売し、SNSでも話題になったのが「誰も傷つけたくないスポンジ」だ。同商品は、水切れがよく、耐久性に優れたウレタン素材を使用したキッチンスポンジ。形は手になじむようなウェーブ状になっており、泡立ちと水きれの両方を考えた穴が開いている。
同社によると、一般的なスポンジに使われている不織布やナイロンと比較して柔らかいため、デリケートな食器をやさしく洗えるのが特徴だという。
また、スポンジの一部に植物由来素材を使用しており、環境にも配慮している。
つまり、食器と地球環境にやさしいので、「誰も傷つけたくないスポンジ」というわけだ(出所:同社公式Webサイト)。
長い商品名
ユニークなだけでなく、商品名が長いものもある。それは「ブラシはいらないそう思う人に使ってほしいフェイスブラシ」だ。
商品名の意図について担当者は次のように説明する。
「ブラシでメイクすることは、メイク初心者に難しそうというイメージがあり、ハードルが高いかと思います。その中でも、チークブラシ、アイシャドウ、アイブロウブラシは付属のブラシが商品に付いていることもあるので、ブラシを使用することは比較的容易に受け入れられるかと思います。
ですが、フェイスパウダーは、ブラシに変えただけで簡単に薄く均一にパウダーが広がり、崩れにくさ&キレイなプロ級な仕上がりになります。
『ブラシでメイクする? しかも仕上げのフェイスパウダーをブラシでする? そんなの私には必要ないよ!』と思っている――そんな方にこそ使ってみてほしい! そんな思いをネーミングにしました」
利用客が考えているであろうことを踏まえ、商品名でチャレンジを促す意図があるようだ。
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