餃子の王将「忘れられない中華そば」が想定以上に好調 ネーミングで意識したことは?:4月1日発売
餃子の王将が4月1日に発売した「忘れられない中華そば」4月は想定以上の売り上げだという。ネーミングではどんなことを意識したのか。
餃子の王将が4月1日に発売した「忘れられない中華そば」(748円)の滑り出しが好調だ。4月で約37.1万杯を販売しており、想定以上だという。
新商品は、魚介だしの風味やネギ油が香るしょうゆベースのスープが特徴。北海道産小麦粉を使用したつるっとなめらかでコシのある麺にスープがからむようにしている。トッピングは、なると、メンマ、のりなどとなっている。また、炭火焼チャーシューを使用することで、うまみと薫香を添えた。専用のラーメン鉢を制作するほどチカラを入れている。
担当者は「開発には約半年かかっています。昭和の懐かしい中華そばをイメージしました。若い方にとっては新鮮さを感じていただけるものを目指しました」と説明する。
素朴なラーメンを開発する際に意識したのは、日本におけるラーメン全体のトレンドだという。担当者は、日本では豚骨ブーム以降、濃厚で贅沢(ぜいたく)な足し算のラーメンが目立っていると考えた。そこで、だしのうまさとこだわりぬいた具材だけで勝負する「引き算のラーメン」に取り組むことにした。
ネーミングに関しては、味付けや具材を強調するのではなく、商品開発のコンセプトそのものが感じられるようにしたという。実際、店舗に掲示するポスターには「懐かしいのに初めての味」「時代を超えて新発売」といった抽象的なコピーが並んでいる。
注文した顧客からは「麺はつるっとコシがあってもっちりしておいしい」「昔ながらで懐かしい」といった声が寄せられているという。餃子の王将が挑んだ引き算のラーメンは引き続き支持を得られるか。
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