2022年度下半期中途採用 「充足している」企業は何割？（2/2 ページ）
リクルート（東京都千代田区）は、2022年度下半期（22年10月〜23年3月）の中途採用動向調査を実施した。その結果、中途採用が充足している企業（計画に対して100％以上採用できた企業）は20.6％だった。
中途採用充足率「100％以上」の割合を、前年度と比較すると、業界別では、外食・店舗型サービス業界で4.0ポイント減少した。一方で、物流・運輸業界や金融業界、公共インフラ・官公庁、IT通信業界では、いずれも4.0ポイント以上増加。従業員規模別では、1000〜4999人以下の企業で4.1ポイント、5000人以上の企業で11.8ポイント増加し、従業員規模が大きいほど中途採用充足率「100％以上」の割合が高い結果となった。
23年度通期の中途採用計画について、前年度と比較した状況を聴取したところ、全体の約半数は「前年度と同等（5％未満の増減）」という結果に。増減の状況については、31.5％の企業は前年度と比べて中途採用を増やす計画であると回答し、22年度通期の中途採用計画よりも6.4ポイント高くなった。増やす理由については、「既存事業を拡大するため」（71.7％）が最多回答となった。次いで、「特定の専門スキルを持つ人材を確保するため」（43.6％）が続いた。
特に採用意欲が高いと考えられる「大幅に増やす」の割合が高い企業は、「IT通信業界」「コンサルティング業界」「人材・教育業界」の順となった。また、従業員規模別では、従業員規模が大きいほど、中途採用を増やす傾向にあり、5000人以上の企業の約4割が中途採用を前年度よりも増やす計画であることが分かった。
23年度上半期の中途採用計画については「4人以下」（70.1％）としている企業が最も多い結果に。また、全体の16.8％が10人以上の採用を計画していると回答した。
調査は2月2〜24日に実施。同社サービスの利用企業1万1537社を対象とした。
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