「生成AI」の登場で仕事はどうなる? 営業・事務など4職種:AI DRIVEN AIで進化する人類の働き方(2/3 ページ)
「生成AI」の登場によって、人間の仕事の構造や働き方はどう変わっていくのか。営業、事務、マーケター、広報の仕事を考えた。
ジェネレーティブAIを使うことで、働き方が大幅に変わりそうな職業には、どのようなものがあるでしょうか。ここで述べる従来の働き方は、編集部に挙げてもらったものですが、いくつか見てみましょう。
営業:データ集計、提案資料の作成が高速化する
営業職の仕事には、自社の製品やサービスが、顧客の困り事を解決したり、要望をかなえたりできることをアピールし、契約を取りつけるプロセスがあります。
業務の流れは、一般的に、「(1)どこの誰に営業をかけるか決める→(2)市場動向などのデータ集計&先方のニーズに合わせた提案資料の作成→(3)営業メール作成・送信→(4)先方に出向いてプレゼン→(5)成約したら契約書作成」といったところでしょう。この間、随所に「上司に提出する報告書作成」なども入ってくると思います。
今まではすべて自分でこなしていましたが、これからは、全業務の「下準備」にあたる部分は、まずジェネレーティブAIに任せることができます。今後、営業職の業務は、おおむね次のようになっていくでしょう。
(1)ジェネレーティブAIに「こういう製品を売りたいが、どこの誰に売り込んだらいいか?」と尋ね、営業先の候補リストを作成してもらう→選ぶ
(2)ジェネレーティブAIに、市場動向などのデータ集計と、そのデータを元にした提案資料をつくってもらう→チェック、修正する(AI作成の提案資料があまりにも的外れだったら、要点を伝え直して、再度、作成してもらってからチェック、修正・編集する)
(3)ジェネレーティブAIに営業メールを書いてもらう→チェック、修正、送信する
(4)ジェネレーティブAIに、セールストークの「台本」や「スライド」をつくってもらう→チェック、修正したうえで先方にプレゼンする
(5)成約後、ジェネレーティブAIに契約書をつくってもらう→チェック、修正する
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