「生成AI」の登場で仕事はどうなる? 営業・事務など4職種:AI DRIVEN AIで進化する人類の働き方(3/3 ページ)
「生成AI」の登場によって、人間の仕事の構造や働き方はどう変わっていくのか。営業、事務、マーケター、広報の仕事を考えた。
事務:大半の書類仕事が一瞬で終わる
事務職の業務は多岐にわたりますが、業務のなかには定型フォーマットを元に手を加えていく仕事もあると思います。するとおそらく、見積書、請求書、納品書、契約書、覚書などの書類作成、データ入力など多くの業務が「ジェネレーティブAIにたたき台をつくってもらい、自分はそれをチェック、修正する」というかたちになっていくでしょう。
例えば、ジェネレーティブAIに「○○案件の契約書をつくってください。条件はこれ、フォーマットはこれです(条件とフォーマットを添付)」と指示し、出てきたものを自分がチェック、修正するという要領です。
マーケター:AIと相談しながら、売れる仕組みをつくり出す
マーケターの仕事は、アンケート調査や市場動向といった様々な情報を元に「売れる仕組み」を考案することといえるでしょう。具体的には新規企画を提案する、商品コンセプトを決定する、広告戦略を練るなどですが、効果を上げるためのアプローチとして、データを正確に把握し、ターゲットとなる消費者層の行動や思考の傾向を的確に分析する、といった手法が取られることがあります。
いうまでもなく、「データ」「分析」といった定量的・数学的な処理にかけては、AIは人間の能力をはるかに凌ぎます。
となると、これからのマーケターの仕事のプロセスには、まずデータ集計や分析をジェネレーティブAIに作成してもらったうえで、ジェネレーティブAIと「ブレスト」しながら新たな売れる仕組みを創出していく、という段階が加わることになるでしょう。
広報:プレスリリースの制作が簡単に
広報の仕事は、自社の製品やサービスの魅力を広く伝えること(PR)などを通じて、自社の社会的認知度を上げることが中心でしょう。
広く伝えるためには「資料」「素材」、そして「計画」が必要です。そこで、まずジェネレーティブAIに草案をつくってもらうプロセスを経ることで、プレスリリースの作成は、今よりずっと容易になるでしょう。
また製品やサービスによって、どのメディアに取り上げてもらいやすいのか、AIのサポートで配信メディアのリストアップや広報計画を練り上げることができるようになります。
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