JTB、ホームパーティで新規事業 社内公募のアイデアで実証実験:「感動ホームパーティ」を標ぼう
JTBが、新規事業としてホームパーティサービスの実証実験を開始する。外食でしか味わえなかったような体験を自宅に提供する「感動ホームパーティ」を銘打つ。アイデアは2021年度に社内公募制度で最優秀賞となったもの。
JTB(東京都品川区)が、ホームパーティーの企画支援サービス「Living Auberge(リビングオーベルジュ)」の実証実験を7月に開始すると発表した。社内の新規事業公募制度からアイデアが出たもので、グループ内のホテルやレストランのネットワークとこれまでの旅行事業で蓄積したノウハウを掛け合わせ、新たな体験の創出を目指す。
リビングオーベルジュは、料理とその価値を高める周辺サービスを、顧客ニーズに応じて組み合わせ、「感動ホームパーティ」として提供するもの。従来のフードデリバリーサービスとは異なり、食事をする空間全体の演出やカトラリー類のレンタル、スタッフサービスによるおもてなしなど、これまで外食でしか体験できなかったものをパッケージとして展開する。
商品は、顧客のニーズをJTBのコンシェルジュが具体化していく「オーダーメイド商品」と、シーンや目的、参加者属性に応じた「パッケージ商品」の2種類を用意。サービスの利用シーンとしては、家族3世代の集まりや結婚記念日・誕生日などのホームパーティ、ママ会などを想定している。
同サービスは、JTBの社内新規事業公募制度「JUMP!!!」で2021年度に479件の応募の中から最優秀賞を受賞したもの。社員が発案したきっかけは、子どもが小さいときに高級店で外食しにくいという体験をしたことだという。
昨今の情勢も事業化を後押しした。コロナ禍を経て、対面で交流する機会の価値が見直されている。一方で、外食産業は人手不足や来店制限などに直面している。非日常な食事体験をプロデュースすることで、対面機会の価値を高め、外食産業の課題を解決することを見込む。
実験は、7月15日〜9月30日に東京23区で行う。先着50組限定で、オーダーメイド商品のみ取り扱う予定。今後は23年度中に正式な販売開始を予定しており、自宅利用だけでなく、訪日外国人を含む長期旅行者に対するサービスとしても実現性を探っていくという。
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