「コストコ」専門のネットスーパーが人気 なぜオープン前に会員が1万人を超えたのか:週末に「へえ」な話(1/4 ページ)
コストコの商品を仕入れて、それを販売する店がじわじわ増えている。テンバイヤーみたいに感じるかもしれないが、悪いことをしているわけではない。コストコは卸売業でもあるので、そうしたことができるわけだが、その中でも気になる店が登場した。どういった特徴があるのかというと……。
米国発の会員制スーパー「コストコ」が日本に初上陸したのは、1999年のことである。福岡県に1号店を出店して、その後、少しずつ少しずつ増やしていって、現在は全国に32店舗を構えているのだ。
週末になると、コスコトの周辺は渋滞ができるところも多い。それほどファンが多いわけだが、オフィシャルの店に足を運ばなくても商品を手にできることをご存じだろうか。コストコの商品を仕入れて、それを販売する――。こうしたビジネスを展開する会社が増えていて、利用者が増えているのだ。
このような話を聞くと、「なんだか怪しいなあ。それって、テンバイヤーだろっ!」などと思われたかもしれないが、販売するにあたってコストコ側は「キーっ!」となっているわけではない。ということは公認なのかと思いきや、そうでもない。では非公認なのかというと、そうでもない。
冒頭で「会員制スーパー」という表現を使ったが、コストコは「卸売業」でもあるので、正規のビジネス会員になれば、店内で商品を仕入れて、それを販売することができるのだ。ただ、ビジネス会員だからといって“まけて”くれるわけではない。店頭で販売している価格(つまり、一般消費者と同じ)で仕入れなければいけないので、再販する際には諸経費を上乗せした値段となっている。
では、どういった形態の店が増えているのか。大きくわけて3タイプある。1つめは、店を構えてコストコの商品を扱う「再販店」だ。専門店だけでなく、スーパーの一角でコストコの商品を販売するケースもある。
2つめは、ECサイトでの販売である。例えば、Amazonや楽天などでコストコの商品を扱っている。3つめは、買い物代行である。Uber EatsやWoltなどのほかに、家事代行のベアーズもユーザーの代わりに商品を届けている。
競合がたくさんひしめき合っている中で、筆者が気になっているサービスがある。2023年2月に始めたネットスーパー「SocToc (ソックトック)」(運営:WeCanDoIt)だ。
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