吉野家、新たに目指す健康的な「牛丼」とは? 店舗限定の商品 過去には「ベジ丼」「牛サラダ」:女子栄養大学と連携
吉野家ホールディングスは6月12日、女子栄養大学と産学連携包括協定を締結した。牛丼のスマートミール化を目指す。健康的な牛丼というお墨付きを得られるか。
吉野家ホールディングスは6月12日、女子栄養大学と産学連携包括協力協定を締結したと発表した。連携の第1弾として、吉野家の看板商品である「牛丼」のスマートミール化を目指す。
スマートミールとは、栄養バランスのとれた食事のことを指す。スマートミールとして認証されるには、厚生労働省の「生活習慣病予防その他の健康増進を目的として提供する食事の目安」などに基づき設定された基準を満たす必要がある。
認証審査へ提出するのは、吉野家の「牛丼ON野菜」(並盛で657円)だ。牛丼にブロッコリー、かぼちゃ、赤ピーマン、れんこん、ヤングコーンを添えた商品で、一食における温野菜の量は約145グラムだという。
牛丼ON野菜はもともと、吉野家の「クッキング&コンフォート」スタイルの店舗だけで販売している商品だ。吉野家の客層や利用シーンを拡大するために2016年に誕生した店舗で、現在は250店まで増えている。牛丼ON野菜をスマートミール基準に適合した内容にリニューアルし、認証審査に提出した。審査中の牛丼ON野菜は6月1日から吉野家の一部店舗で販売している。
クッキング&コンフォートは、テーブル席が多く配置されているのが特徴で、主に家族連れやグループ客(女性など)が利用しているという。店内にはドリンクバーがあり、スマホやPCなどを充電できるコンセントも備えてあるため、カフェ的な利用も想定している。
吉野家の広報担当者は「スマートミールとして認証されると、健康的な商品として強くアピールできる」と説明する。
吉野家では過去に、ヤングコーンやオクラなど11種類の温野菜を盛り付けた「ベジ丼」や、ライザップ監修の「ライザップ牛サラダ」など、健康を意識した商品を販売してきた。看板商品である牛丼関連商品をスマートミール化することで、新たな客層を取り込めるか。
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