生産性を上げるために必要なスキルは何か 「ワーク・マネジメント」が重要:仕事を管理する(2/3 ページ)
「マネジメント」というと、人とのコミュニケーションや部下のマネジメント、チーム・ビルディングのことを思い浮かべがちですが、人やチームを管理する前に必要なことがあります。 それが、仕事そのものを管理すること、「ワーク・マネジメント」です。仕事を管理できない人が、人やチームを管理できるはずがないからです。
■ワーク・プロセス設計
自分たちの得意な方法が決まっているからといって、好きに仕事をしていいわけではありません。仕事によって、踏まなければならないステップや段階があります。仕事が複雑化するほど、ワーク・マネジメントにおいて、どのようなプロセスをたどれば仕事がうまくいくのかを設計することが重要になります。どの段階で、どのようなニーズに対応する活動が必要なのか、綿密に設計する必要があります。
また、仕事が大きくなれば、ステークホルダーも増えます。ある一人の反対によって仕事がうまくいかなくなることは頻繁にあることです。プロセスごとの成果物の内容も重要ですが、「誰に」「誰が」という要素も重要です。
■タスク・プランニング
プロジェクト・マネジメントでも、必要なタスクをリストアップし、活動内容を設計していきますが、仕事の成功のためには、「何を」「どのように」というタスクを設定するスキルが必須です。タスクをリストアップし、活動できたとしても仕事が成功しないケースは、大半が、成功につながるやるべきタスクを設定できていかなったことが大半です。
個人やチームに合ったバリューチェーン、適切なプロセスに基づき、どのようなタスクが必要か、知恵を絞ります。この段階がワーク・マネジメントにとって、もっとも重要だと言えるかもしれません。
チームでひとつの仕事に取り組む場合、誰がどの作業をするのか分担することも、タスク・プランニングのスキルのひとつです。うまく分担できないと、スケジュール、コスト、クオリティ、すべてに影響を及ぼします。
また、タスク・マネジメントは一度設定したら終わりではありません。仕事を取り巻く環境は刻々と変化し、やるべきことも変化します。常に、自分が今やるべき仕事は何かを明確にし、行動すること。これがワーク・マネジメントに求められます。
■実行力
最後は実行する力です。どれだけ素晴らしい計画を立てても、実行できなければ、意味はありません。スケジュールを調整し、優先順位をつけ、他人に委譲できるものは委譲し、自分でやると決めたタスクをやりきる力が必要です。マネージャーであれば、メンバーのボトルネックを解消し、実行できる道筋をつけることも必要です。
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