連載
驚異的な成長続けるドラッグストア業界 強みはどこにあるのか:品ぞろえから探る(3/3 ページ)
超高齢化社会で、健康関連のニーズが高まる。ドラッグストア業界はそうした市場環境で成長を続けている。その強みを品ぞろえから探ってみた。
各カテゴリーの品ぞろえは?
各カテゴリーの中でも機能や価格、品ぞろえ点数が大きく異なります。シャンプーを例にとると、コンビニが300〜799円の価格帯で計9アイテムであるのに対して、ドラッグストアはキュレルという乾燥性敏感肌向けの商品だけでも86アイテムあり、価格帯は292〜3850円まで幅広く分布しています。乾燥肌によってフケ、かゆみなどが発生している人にとっては多少価格が高くても必要性の高い商品に該当します。
市場が伸長しているメンズエステのカテゴリーも見てみましょう。コンビニの商品点数は22アイテムであるのに対して、ドラッグストアは135アイテムとなっています。もちろん売場面積が商品点数に影響はしていますが、品ぞろえ、価格帯ともにドラッグストアが包み込んでいる状態にあり、メンズエステニーズへの対応に積極的であることがうかがえます。
少ない陳列数の競争で厳選された定番品が軸となっているコンビニと、美容、健康のテーマの中で幅広い品ぞろえと価格帯を展開しているドラッグストア。どちらもわれわれの生活の中でなくてはならない存在です。食、美容、健康はそれぞれが密接に関係しているテーマであり、コンビニとドラッグストアが担う役割は大きく、今後の商品展開に多大な期待が集まるところです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。
なぜ女子の半分が泳いでないの? ジェンダーレス水着の開発者が語った“忘れられない光景”
フットマークのジェンダーレス水着が話題になっている。性の悩みだけでなく、さまざまな理由で「肌を隠したい」生徒のニーズに対応するのが狙い。開発者にその背景を聞いた。
トイレ利用後に買い物しない人が約4割!? ローソンがトイレの扉にアートステッカーを貼った背景
全国のローソン店舗のトイレ付近に、アートステッカーを貼る取り組みを始めた。トイレをいつもきれいに使ってくれる人への感謝を示す。背景にあるコンビニトイレの課題とは?
ファミレスは危機に陥っている!? サイゼリヤとガストで明暗が分かれたワケ
ファミレスの2大巨頭「サイゼリヤ」と「すかいらーくHD」。すかいらーくの主力であるガストが、サイゼと比べて業績面で苦戦している。背景には何が?
ジェンダーレス水着、中学校でテスト販売した結果は? 教師が語った切実なニーズ
フットマークは、男女デザインが同じジェンダーレス水着「男女共用セパレーツ水着」の本格販売を開始した。2022年に商品概要を発表し、話題になっていた。テスト販売をした学校からはどんな声が寄せられたのか。

