「この人とは相性が合わないなあ」 仕事でそう感じたとき、どうすればよいのか:「間」に人を入れる(4/4 ページ)
「この人とは相性が合わない」――。仕事でこのように感じたとき、どうすればよいのか。
無理に相手に合わせても仕事が長引くだけ
あなたがAで、相手をBとしたら、AとBの両方と仕事をしやすいCを間に入れることによって、全体のコミュニケーションがスムーズに進みます。
AがBに意見や考えを伝えるときは、A→C→Bとなり、逆の場合はB→C→Aというルートをたどります。
一見すると、伝言ゲームのような面倒臭さを感じるかもしれませんが、言語が異なる外国人と話をする際の「通訳」のような役割と考えればいいのです。
相性の悪い人と意思の疎通を図ることは、ある意味では異文化コミュニケーションと同じですから、割り切って通訳に入ってもらうと円滑に進みます。
日本人には我慢強い人が多いため、多少のことには目をつぶって耐えることが美徳とされていますが、合わない人と無理に仕事をしても、仕事が長引くだけでなく、望んでいるような成果には結びつきません。
信頼のおける同僚や後輩にアシスタント役を頼んで、それとなく間に入ってもらえば、仕事が円滑になるだけでなく、意外に相手にバレることもありません。
私もこれまでに何度も実践していますが、相手に対して失礼な態度を取らず、常に自然体で接していれば、そんなことに目を向ける人はいないものです。
【まとめ】
相性の悪い相手とは、「直接」仕事をしないことがスピードアップのコツ!
この記事は、『「すぐやる」よりはかどる!仕事を「短くやる」習慣』(山本大平/クロスメディア・パブリッシング)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです。
著者プロフィール:山本 大平(やまもと・だいへい)
戦略コンサルタント、事業プロデューサー
2004年に新卒でトヨタ自動車に入社し新型車の開発業務に携わる。トヨタ全グループで開催される多変量解析の大会での優勝経験を持つほか、常務役員表彰・副社長表彰を受賞。その後、TBSテレビへ転職。「日曜劇場」「レコード大賞」「SASUKE」など、主にTBSの看板番組にてプロモーション及びマーケティング戦略を数多く手掛ける。さらにアクセンチュアでのマネージャー経験などを経て、2018年にマーケティング総合支援会社F6 Design株式会社を設立し代表取締役に就任。トヨタ式問題解決手法をさらにカイゼンし、統計学を駆使した独自のマーケティングメソッドを開発。著書にベストセラー『トヨタの会議は30分』(すばる舎)など
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