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ハッキリ分かっていると、なぜハッキリ伝えられるのか:伝えたいこと(2/3 ページ)
なぜ「伝えるべきこと」を「はっきり分かっている」と、「はっきり伝えられる」のか。「伝える」という行為を読み解きながら、詳しく説明しよう。
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あくまでおおざっぱにいえば、ですが、私たちは素材を「選びとって」、それを「組み立てる」という、この2つのプロセスを経て、伝えるための〈表現物〉をつくっているのです。
ある基準にそって取捨・選択する意味の「整理」と、あるべき場所に置くという意味の「整頓」をあわせた「整理整頓」という言葉がありますが、イメージとしては「選びとる」が整理、「組み立て」が整頓です。
となると、先ほども指摘したように、文章にせよ、ほかの〈表現物〉にせよ、注目されるのは最後の「組み立て」のプロセスであっても、実際に〈表現物〉の出来を左右する、つまりは適切な伝え方ができるかどうかは、「選びとる」プロセスにかかっているといえます。
いくら腕のいいシェフでも、肉が用意されていなければステーキをつくることができないのと同じで、集めた素材が的はずれであれば、そもそも的を射た=伝わる〈表現物〉をつくりようがないからです。
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