夏休みシーズンを直撃、レジャー施設で相次ぐ値上げ 背景は?
行楽需要が高まるなか、レジャー施設で値上げの動きが本格化している。帝国データバンクの調査によると、国内190カ所のレジャー施設のうち、61カ所が2023年中に値上げすることを発表(7月20日時点)した。
行楽需要が高まるなか、レジャー施設で値上げの動きが本格化している。帝国データバンクの調査によると、国内190カ所のレジャー施設のうち、61カ所が2023年中に値上げすることを発表(7月20日時点)した。22年までに値上げした施設は21施設で、全体の43%が値上げする、もしくは実施済みだ。
施設別にみると、遊園地の値上げ実施率が最も高かった。遊園地の主要76施設のうち、約4割にあたる28施設が23年中に値上げする。
23年のレジャー施設全体の入場料を比較したところ、平均価格は1612円で、22年の1540円から4.7%(72円)上昇した。施設別でみると、遊園地のフリーパスの平均価格は4213円で、他施設に比べて大幅な値上げとなった。
値上げの背景は?
レジャー施設で相次ぐ値上げの背景には、特に電気代などエネルギー価格の増加が大きな影響を及ぼしているという。23年中に値上げする61施設に価格改定の理由を聞いたところ、約7割が「光熱費の上昇」と回答した。
遊園地では遊具の稼働、水族館や動物園では飼育のためのポンプや空調機器の稼働で電気を消費する。運営面でのダメージが大きく、電気代の節減も難しいことから値上げに踏み切らざるを得なかった施設が多かった。
帝国データバンクは「物価高を背景に、有料施設の利用回数や、施設内の飲食代などを抑えるなど節約志向が強まるとみられる。チケット代の値上げが、集客や利用金額に影響を及ぼす可能性がある」とコメントした。
調査は、全国の主なレジャー施設(遊園地・テーマパーク・動物園・水族館)190カ所の入場チケットを対象に実施した。
関連記事
- ジブリパーク『もののけ姫』エリア、11月開業
スタジオジブリの世界を表現した「ジブリパーク」(愛知県長久手市)は、現在整備中である第2期エリアの開園日を発表した。『もののけ姫』がテーマの「もののけの里」は11月1日、『魔女の宅急便』などを扱う「魔女の谷」は2024年3月16日に、それぞれ開業する。 - 観光で行きたい山手線の駅 3位「新宿」、2位「上野」、1位は?
阪急交通社が全国に住む20歳以上の男女を対象に調査を実施し、「観光目的で行きたい山手線の駅ランキング」を発表した。 - 夏休みの平均予算 前年より増えた? 減った?
マーケティングリサーチなどを手掛けるインテージ(東京都千代田区)は、夏休みに関する調査を実施した。 - 一緒にドライブしたいYouTuber 3位「東海オンエア」、2位「コムドット」、1位は?
個人向けカーリースサービスを提供するナイル(東京都品川区)は、ドライブに関する調査を実施した。 - 日焼けしても肌が黒くなりにくい都道府県 3位「岩手県」、2位「福島県」、1位は?
ユーグレナ(東京都港区)が、ゲノムデータをもとにした「紫外線を浴びると肌が黒くなりやすい遺伝子タイプが少ない都道府県ランキング」を発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.