小学生親子「ChatGPT」意識調査 肯定派・否定派の理由1位は?(2/2 ページ)
ベネッセコーポレーションは、小学3〜6年生とその保護者を対象に、「ChatGPTの認知、利用経験や今後の利用意向、利用する上で大事だと思うこと」について調査した。
どのような時にChatGPTを使いたいか
子どもにChatGPTをどのような時に使いたいか、また親側にはどのような時に子どもに使ってほしいかを聞いた。1位は親子ともに「好きなことについて調べる時」(親・子どもともに58.5%)だった。
子どもの2位は「学習での疑問解決」(53.4%)、3位は「調べ学習(自由研究など)での情報収集」(50.0%)だった。親の2位は「アイディアを探したり考えを広げたりする時」(43.5%)、3位は「学習での疑問解決」(39.5%)だった。
ChatGPTを使う時に大事だと思うことは?
ChatGPTを使う際の大事なことについては親子ともに順位に変化はなく、1位は「正しい情報かどうかを確かめる」(子94.6%、親94.0%)、2位は「個人情報は入力しない」(同91.3%、93.2%)、3位は「ChatGPTが書いた文章をそのまま使わない」(同87.3%、89.0%)だった。
どの項目も親子で差はなかったが、中でも「正しい情報かどうかを確かめる」ことを大事だと思うスコアが最も高かった。
NPO法人「奈良地域の学び推進機構」の石川千明理事は「これからの時代を生きる子どもたちにとって、AIは生活や学習でのよいパートナーになる可能性がある。子どもがAIに頼るのはよくないと表現されていることを見かけるが、AIは頼る相手はなく、自らの思考力や問題解決能力を向上させる手段となる。AIに過度に依存せず、自分で情報を分析し、独自の意見やアイデアを生み出せる場所にしていくことが大事」とコメントした。
今回の調査は、小学3〜6年生とその保護者を対象に、インターネットで行った。期間は6月22〜23日、有効回答数は1032組。
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