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ビッグモーター問題、取引企業への影響は? 帝国データバンクが調査
帝国データバンクは、ビッグモーターのサプライチェーン企業(売上高の1%以上を依存している企業)について調査を実施した。
修理代金の水増し請求などが問題になっているビッグモーター。帝国データバンクの調査によると、7月時点でビッグモーターを頂点としたサプライチェーン企業(売上高の1%以上を依存している企業)は全国に410社となり、売上高の合計は推計224億円にのぼることが分かった。
直接取引のある企業は156社で売上高は同187.2億円だった。間接取引のある企業は合計254社で、売上高は同36.8億円となった。
業種別では、店舗での整備業務などに関わる「自動車部分品・付属品卸売業」が40社で最多となり、以下「建築工事」(22社)、「内装工事」(20社)と続いた。
帝国データバンクは「個人との売買取引が中心となるビッグモーターだが、部品供給や店舗建設など、仕入れや下請け業務に関わるサプライチェーン企業も多く存在する。同社の業況悪化は、こうした企業にも影響を及ぼす」とコメントした。
調査は、帝国データバンクが保有する「商流圏〜売上高依存度推計データ」のうち、ビッグモーターに対し部品などのモノやサービスを提供する周辺産業(商流圏)を対象に実施した。
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