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業績が好調なときほど「個人の不正」リスクが高まるワケ(1/4 ページ)
近年、特定の個人による大規模な不正がニュースになっている。実は、業績が好調なときほど「個人の不正」リスクが高まるらしい。なぜなのか。
この記事は、パーソル総合研究所が2023年6月21日に掲載した「個人が暴走する不正はなぜ起こり、どう防ぐか」に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。なお、文中の内容・肩書などは全て掲載当時のものです。
近年、企業における不祥事・不正としてしばしばニュースになるのは、特定の個人による大規模な不正である。大手企業の事案の場合、大きく報道されることも多い。パーソル総合研究所の調査「企業の不正・不祥事に関する定量調査」では、個人が不正行動へと引き寄せられる要素は、組織的な不正要因とは異なったメカニズムが見えてきた。本コラムでは、そうした個人の不正リスクを上げる要因と、それを防止する処方箋について議論したい。
「業績好調」の企業でも不正が起こるワケ
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