コラム
部下のやる気が上がる上司はどっち? 「明るさ」または「公平さ」:やる気を上げたい(1/3 ページ)
「明るさ」と「公平さ」、部下のやる気が上がる上司はどっちか。答えは……。
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
「明るさ」と「公平さ」、部下のやる気が上がる上司はどっち?
答えは、圧倒的に「公平さ」です。理由を説明するために、チームでマンモスを獲っていた狩猟時代の話をしましょう。現代を生きる私たちの脳の仕組みの土台には、狩猟時代を生きていた先祖の暮らしの習慣があるからです。
シベリアの平原。あなたは狩猟チームの一員として、マンモスの狩りに参加しています。うまく獲物を岩場に追い込み、仕留めることができました。ここから肉の分配が始まります。
チームメンバーの働きはさまざまです。
危険を冒してマンモスに致命傷を与えた人、狩りやすい猟場に追い込んだ人など、マンモスを狩るために効果的な働きをした人たちがいる一方で、危険を避けて遠巻きに見ていた人、槍は投げたものの当たらなかった人など、成果を出せなかった人たちもいます。
前者の人と後者の人に、成果ではなく、猟に参加したという理由で平等に肉を分けるのは、公平ではありませんよね?
もし、リーダーが「皆、平等だから」と言い出したら、チーム内に不満がくすぶり、次回以降の猟はうまくいかなくなるはずです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。
「どうせ無理」と思い込むのではなく、「あたりまえ」を疑うことが大切な理由
「仕事の結果がでないなあ。この会社は自分に向いていないよ」と思い込んでいる人もいるのでは。こうした“思い込み”は、仕事をするうえで役に立つのだろうか。コンサルティング業務などを手掛けている「圓窓(えんそう)」を立ち上げた澤円氏に、話を聞いた。
「世界一勤勉」なのに、なぜ日本人の給与は低いのか
OECDの調査によると、日本人の平均年収は韓国人よりも低いという。なぜ日本人の給与は低いのか。筆者の窪田氏は「勤勉さと真面目さ」に原因があるのではないかとみている。どういう意味かというと……。
こんなに頑張っているのに、なぜ日本だけGDPが回復しないのか
日本経済の復活がうかがえるような、データがなかなか出てこない。先進国と比べて、GDP増加率は低く、賃金も低い。多くのビジネスパーソンは懸命に働いているのに、なぜパッとしないのか。筆者の窪田氏は「日本社会のシステムがブラック企業化しているから」と見ていて……。
「70歳まで会社にしがみつく人」が結局、会社を弱体化させてしまうワケ
定年を引き上げるニュースが相次いでる。現行の60歳から65歳にする企業が増えてきているわけだが、筆者の窪田氏はこの動きに懸念を抱いている。「長く働くことができていいじゃないか」と思われたかもしれないが……。
