慶應107年前の優勝投手のその後…… トヨタ正規販売店第1号創業:経済の「雑学」(1/2 ページ)
慶應義塾高校の107年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた、今年の全国高校野球選手権大会。前回優勝時の胴上げ投手を調べると卒業後、トヨタ自動車の正規ディーラー1号店の創業者だったことが分かった。
慶應義塾高校(塾高)の107年ぶり2度目の優勝で幕を閉じた、今年の全国高校野球選手権大会。大会を通じて、OBOGらによる応援歌『若き血』の熱唱や野球部員の自由な髪形のほか、107年ぶりという優勝の大会史上最長ブランクにも注目が集まった。では、前回優勝時の胴上げ投手はどんな選手だったのか。調べてみると卒業後、トヨタ自動車の正規ディーラー1号店の創業者として、自動車業界に多大な貢献をしていることが分かった。
20歳でエース&主将として出場 「二刀流」で活躍
107年前の優勝投手は山口昇(やまぐち・のぼる)氏。山口氏は1896年(明治29年)に愛知県碧海郡新川町(現在の碧南市)に生まれた。1913年に慶應商工(現在の慶應義塾中等部)に進学。16年に大会の前身である「第2回全国中等学校優勝野球大会」に、慶應普通部(現在の慶應義塾高)の選手として出場した。当時は年齢など大会への参加資格が現在のように厳格ではなかったとされており、山口氏も20歳ながら「慶應グループの生徒だから」という理由で普通部との合同チームへの参加が認められた。
後の東京六大学野球の名将で、慶應義塾大野球部を黄金期に導くことになる腰本寿(こしもと・ひさし)氏が率いる慶應普通部で、山口氏はエース兼主将として活躍。実力が認められ、慶大野球部でも出場機会を得ていたこともあり、大会期間中は、準決勝の和歌山中(現在の和歌山県立桐蔭高)戦で本塁打を放つなど「二刀流」でチームをけん引した。決勝の市岡中(現在の大阪府立市岡高)戦では9回3安打2失点(自責点0)11奪三振で完投し、チームを初の全国制覇に導いた(スコアは6-2)。
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