文具やオフィス家具を手掛けるコクヨが、賃貸住宅事業に参入する。ミレニアル世代をターゲットに、居住スペースのほか、フィットネス教室やスナックなどを開業できる「スタジオ」と呼ばれるスペースも用意。オフィスや店舗の空間デザインで培ってきたノウハウを生かす。
東京・戸越のコクヨ社員寮をリノベーションし、集合住宅「THE CAMPUS FLATS TOGOSHI」として9月1日にオープン。戸数は39戸(10.46〜25.48平米)、賃料は7.7万〜14.85万円。8つのスタジオ、フードスタンドを併設し、入居者以外も使える。
居室には、ミレニアル世代向けに、コクヨ傘下のACTUSが手掛けるインテリアブランド「good eighty%」(グッドエイティーパーセント)の家具を導入。最低3カ月からの入居や、複数人でのシェアにも対応する。スタジオは、全面鏡付きの「フィットネス」タイプや、飲食店営業許可付きの「スナック」タイプなど、さまざまな用途を見込む。
コンセプトは「プロトタイプする暮らし」。コクヨは「人生100年時代の到来で、副業や学び直しなど、自己実現のために時間を使う方が増えている」とし、入居者が「住みながら、いつかやってみたかったことを、試せる集合住宅を展開する」とアピールする。同社はこれを皮切りに、さまざまな集合住宅を展開していく。
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