会社だけでなく部署によっても大きく異なる職場環境。就労経験がある男女のうち、「職場に対して不満がある(耐えがたいほどある含む)」という割合は55.5%と半数を超えていることが、メディア事業などを展開するアントプロダクション(大阪市)の調査で分かった。
「不満はない(あまりない+まったくない)」はわずか17.6%で、不満・要望を職場に対して抱えている労働者は数多くいるようだ。
職場に対する不満で、最も多かったのは「給料が低い」(49.8%)。次いで「給料が上がらない」(38.4%)、「キャリアップの道筋がみえない」(28.2%)、「評価基準が不明瞭」(21.4%)、「仕事内容がつまらない」(20.6%)が続いた。
この結果について、アントプロダクションは「上位3つの回答は現在の給料・将来的な給料アップに関する不満。給料が低く、今後も給料が上がらない企業には労働者から不満がつのりやすいのがみてとれる」とコメントしている。
働く目的については「当面の生活費」(65.2%)がダントツ。以下「将来に向けた預貯金」(19.8%)、「人・社会と関わりたい」(6.6%)、「楽しいことを仕事にしたい」(6.0%)が続いた。「将来的な預貯金や資産形成、自己実現を考える以前に、直近の生活に不安がある労働者が多い」(同社)
インターネットによる調査で、対象は就労経験がある男女500人。調査期間は7月28日〜8月1日。
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